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「温泉熱」を利用する植物工場、まもなく完成 太陽光発電や専用LED照明も

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「温泉熱」を利用する植物工場、まもなく完成 太陽光発電や専用LED照明も

富山市が昨年より整備を進めてきた完全密閉型の植物栽培工場「牛岳温泉植物工場」が3月29日に竣工する。同工場は4段式の湛液型水耕栽培システムで、暖房には県内の牛岳温泉の温泉熱を利用する。また、工場の屋上に両面受光型の太陽電池パネル(約15kW)、全灯に植物育成用LED照明(フィリップス製)を採用している。

富山市は、高齢化や過疎化が進む山田地域で、牛岳温泉の温泉熱や太陽光発電等を活用した水耕栽培による完全人工光型植物工場を整備し、エゴマの生産(第1次産業)、加工(第2次産業)、流通販売(第3次産業)までを一体的に行うことで、農業の6次産業化を推進している。将来的には、植物工場での栽培から路地栽培へと展開し、山田地域から市内全域、県内へと拡大させ、国内有数のエゴマ産地を目指している。

同市は、2011年に国から「環境未来都市」に選出されており、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを中心に、質の高い魅力的な市民生活づくりや地域特性を生かした産業振興などに取り組むことで、環境や高齢化などの問題に対応し、誰もが暮らしたい・活力ある持続可能なまちの実現を目指している。今回の植物工場プロジェクトは、農商工連携による環境と健康をテーマとした多様なビジネスの推進事業の一環となる。

そのため、工場では、地元の高齢者などを雇用し、外出機会や生きがいの創出につなげるとともに、機能性の高いエゴマを市内の保育所や小中学校の給食などへ活用することで、健康長寿都市の実現も目指す。

採用されたフィリップス エレクトロニクス ジャパンの「Philips GreenPower LED Production Module」は、業界初の遠赤色LEDチップが搭載されている。植物育成に最適な光の波長で、同社は消費電力量あたりHf蛍光灯比2倍以上の収量が得られるとしている。生育スピードの加速により、最大20%の収量の増加または栽培時間を短縮し、生産効率の向上が可能。また、従来の蛍光灯と比較して最大55%の消費電力を削減できる。

【参考】
富山市 - 「環境未来都市」構想について

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