> > 阪神電鉄、鉄道高架下の植物工場を拡大 836m2でレタス1日1,800株

阪神電鉄、鉄道高架下の植物工場を拡大 836m2でレタス1日1,800株

記事を保存
阪神電鉄、鉄道高架下の植物工場を拡大 836m2でレタス1日1,800株

阪神電気鉄道(大阪府大阪市)は、鉄道高架下を活用した植物工場での葉物野菜の水耕栽培の規模を拡大し、農業ビジネスへの取り組みを推進する。

同社では、試験栽培所を設置しグリーンリーフレタスの水耕栽培を行っているが、25日、尼崎センタープール前駅高架下に新たな「阪神野菜栽培所」を設け、新たな品種を栽培するとともに、これまでのグリーンリーフレタスを大幅に増産すると発表した。なお、この栽培所の一部には、三菱化学の完全人工光型植物工場システムが採用された。

この栽培所で収穫された葉物野菜は、阪神電鉄のネットワークを活用し、系列のデパート、ホテル、コンビニ等に販売される予定。また、同社は「水の畑でやさしく育った」をキャッチコピーに、阪神野菜栽培所の野菜全てに「HANSHIN 清らか野菜」というブランド名称を付け、ロゴマーク及びパッケージを一新して販売する。この栽培所は3月に完成、出荷開始は4月上旬~中旬を予定している。

阪神電鉄では、2012年2月から大物駅~抗瀬駅間高架下に、「阪神野菜試験栽培所」を設置し、グリーンリーフレタスを水耕栽培を栽培している。本栽培所のグリーンリーフレタス1日当たりの生産量は約300株。栽培面積は93.4平方メートル。今後、本栽培所では主に試験栽培用に使用する。

今回設置する「阪神野菜新栽培所」は完全人工光型植物工場。建築面積は836平方メートル。従来から栽培していたグリーンリーフレタスに加えて、フリルレタス、ベビーリーフを新たに栽培する。グリーンリーフレタスとフリルレタスの1日当たりの生産量は合計約1,800株。ベビーリーフの1日当たりの生産量は約25㎏(約700パック分に相当)。

三菱化学の完全人工光型植物工場システムでは、ベビーリーフ(水菜、ルッコラ、タアサイ、レッドアジアンマスタードなど)を栽培する。面積は139.06平方メートル(専用部分)。播種から収穫までの日数は21日。栽培棚は栽培ラック6基(1基の栽培段数は6段)。

完全人工光型植物工場は、太陽光ではなくLED照明や蛍光灯によって植物の光合成を促すシステム。今回設置される鉄道高架下のような日照の少ない場所での設置に適している。工場内部は空調により温度が一定に保たれ、また、土を使わない水耕栽培で、農薬を使用せずに新鮮で安心な野菜を安定して栽培することができる。

阪神電鉄では、阪神間において、古くから市街地化したエリアを沿線としていることもあり、周辺道路の渋滞緩和などのため、鉄道の立体化(高架化又は地下化)に早期から取り組んできた。こうしてできた都市部の高架下土地の新たな活用方法を検討する中で、消費地に近いという地の利を生かして、新鮮な野菜を新鮮なうちに届けることができる農業ビジネスへ向けての取り組みとして、植物工場を採用した葉物野菜の栽培を開始した。

今後は、栄養価の高い品種や露地では通年栽培が困難な品種等の栽培にも取り組み、安全・安心で新鮮な野菜をご提供する農業ビジネスを更に展開していく考えだ。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.