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絶滅危惧種のワシ、衝突の可能性 日本野鳥の会など、北海道の風力発電計画に要望書

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絶滅危惧種のワシ、衝突の可能性 日本野鳥の会など、北海道の風力発電計画に要望書

日本野鳥の会と日本自然保護協会、日本野鳥の会根室支部は、北海道根室市において電源開発が計画している風力発電施設「根室フレシマ風力発電所」について、北海道知事及び北海道教育長に対して、予定地の変更の検討など適切な指導を行うよう要望書を提出したことを明らかにした。

同発電所は、最大出力3万4,500kW(2,300kW×15基)で、根室市別当賀と初田牛を結ぶ太平洋岸の海岸段丘上に建設予定。野鳥の会が独自に行った調査結果等から、同発電所の建設は、希少野生動植物や渡り鳥等に重大な影響を与えるうえ、根室の原生的な景観の破壊、騒音や低周波による人体や家畜への被害、自然愛好家、市民、観光客などへの影響など、様々な悪影響が懸念されるとしている。

同地は、国指定天然記念物で絶滅危惧種でもあるオオワシやオジロワシ、タンチョウやシマフクロウが利用する重要な地域。越冬期には多数のオオワシ、オジロワシが採食地や休息地として利用し、繁殖期にはオジロワシが最大2つがい営巣していると考えられている。

野鳥の会によると、ワシ類がブレードの回転する高度を飛翔する頻度の予測を行ったところ、計画地内で最も高頻度に飛翔するメッシュは年間約363回、平均でも約79回通過すると予測された。また、衝突数の予測を行ったところ、平均して年間0.39羽(最大1.01羽)がブレードに衝突すると推定された。年0.39羽の衝突は、過去にワシ類の衝突事例が知られている北海道内の発電所の衝突数と比較して第3位に匹敵する。

なお、同計画に対しては、国際的な自然保護団体 バードライフ・インターナショナル(本部/ケンブリッジ)も、オオワシ、オジロワシに影響があると予測されることから、フレシマは風力発電所の建設に適さないという意見を道知事、道教育長に提出している。また、北海道自然保護協会も根室市長に要望書を提出している。

【参考】
日本野鳥の会 - 北海道根室市・フレシマの風力発電施設建設計画に対して要望書を提出しました

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