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3日で捨てられる野菜の賞味期限を5日に 生産コストも大幅カットの植物工場

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3日で捨てられる野菜の賞味期限を5日に 生産コストも大幅カットの植物工場

「ビタミンファーム福井工場」の内部

冷熱エンジニアリング総合企業の菱熱工業は、葉物野菜の新鮮度を出荷後5日程度まで伸ばすとともに、生産コストの大幅カットを実現した次世代型植物工場の設計・施工を行う「長鮮度野菜ファクトリー」事業を開始する。3年後には10億円の売上を目指す。

今までの植物工場は、建設するまでに高額の初期投資が必要であり、また生産に要する光熱費・運営費なども相当額に上るため、新規参入を目指す企業にとって障壁となっていた。また、葉物野菜は色ツヤなどを見て3日程度で捨てられてしまうのが常だった。

これらの問題点に対して、菱熱工業は、(1)出荷時からの賞味期限を5日間程度にまで伸ばす「長鮮度野菜」の生産、(2)工場の建設から運営までのトータルコストを大幅に引き下げる「LCC(ローコスト・コンストラクション)」を可能とした次世代型植物工場を完成させ、これを総括的に行う「長鮮度野菜ファクトリー」事業を開発した。

空調にはヒートポンプマルチパッケージエアコンを使い、栽培室全体にダクトレスで温度を調節した風を送ることで栽培環境の均一化を低コストで実現。また太陽光地熱風力などの再生可能エネルギーを併用し、更にランニングコストの低減をはかる。 加えて、同社は国や地方自治体の補助金事業を活用し、イニシャルコスト、ランニングコストをより下げることを可能にし、栽培方式においても、従来の「押し出し式」では5人の作業員が必要だった部分を、今事業に導入した新方式により、2~3人で可能にした。

また、「長鮮度野菜」を生産するために、菱熱工業は多くの独自の管理システムを同事業に投入している。生産時の人為的・外的トラブルを極力抑えるためのマニュアルの徹底化をするクオリティコントロール(QC)、微酸性電解水などを用いた殺菌システムによる「定期殺菌」、大手家電メーカーと共同開発した空中浮遊菌を抑制する新システム、さらに培養液の成分を変えずに低菌状態に保つよう開発された、同社独自の「R殺菌」という新システムなど。

5月1日に完成した福井県南越前町の第1号直営工場「ビタミンファーム」福井工場(完全閉鎖・人工光型、延べ床面積1417平方メートル、総工費3.48億円)

5月1日に完成した福井県南越前町の第1号直営工場「ビタミンファーム」福井工場(完全閉鎖・人工光型、延べ床面積1417平方メートル、総工費3.48億円)

同社は、三菱重工業の冷熱製品総代理店として、1948年の創業以来、空調や冷凍冷蔵、給排水衛生を中心とした建築設備の設計・施工からメンテナンスまでを一貫して行ってきた。とりわけ、食品工場や飲食施設、病院内の洗浄・殺菌システムにおける技術では、民間工事から諸官公庁工事まで幅広い施工実績を持つ。「長鮮度野菜ファクトリー」事業は、これらの長年にわたるノウハウを結集させたもの。

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