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世界の自然エネ容量、1,560GWを突破 発電量の割合は22%に

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世界の自然エネ容量、1,560GWを突破 発電量の割合は22%に

世界全体の発電電力量のうち、再生可能エネルギーの割合は22%を超えた

2013年末の世界の再生可能エネルギー発電容量は、2012年から8.3%増加して1,560GWとなり、再生可能エネルギーは、現在、世界の発電電力量の22%以上に達した。2013年1年間で、再生可能エネルギーは世界の発電容量の増加量(正味)の56%以上を占めた。ドイツに本部を置くエネルギー専門家団体「21世紀の再生可能エネルギーネットワーク」(REN21)が、「自然エネルギー世界白書2014」をとりまとめ、公表した。

太陽光発電市場では2013年に38GWが新規導入され、累積導入量が約138GWに達し、記録的な年となった。中国は目を見張るような成長を見せ、世界全体の太陽光発電の新規導入量の約3分の1を占め、日本とアメリカ合衆国がそれに続いた。2013年は初めて、世界全体での太陽光発電の新規導入量が風力発電の新規導入量を上回った。世界全体での太陽光発電への投資額が2012年に比べて約22%減少したのにも関わらず、発電設備の新規導入量は27%以上増加した。

2013年の日本の太陽光発電の新規導入量は6.9GWで、累積導入量は13.6GWとなった。2013年は固定買取価格制度を追い風に導入量を増やし、累積導入量は、昨年よりひとつランクをあげて世界4位となった。中国の2013年の新規導入量は12.9GWで、累積導入量で19.9GWとなり、ドイツについで2位となった。

その他、概要は以下の通り。

新興国での支援政策で記録的な水準へと急増

再生可能エネルギーの成長を促す支援政策を採用する新興国は95カ国に達し、2005年のわずか15カ国から6倍となった。再生可能エネルギー支援政策が後退、あるいは見通しが不確実になる、過去に遡って支援を縮小させるといった事例が見られる欧州やアメリカ合衆国の一部とは異なり、新興国でのこうした傾向は対照的である。雇用においても、2013年には世界中で約650万人が直接あるいは間接的に再生可能エネルギー分野で働いていると推計されている。

洋上風力発電の新規導入はほとんどがEU

2013年には35GW以上の風力発電が新規導入され、累積で318GW以上に達した。しかし、過去数年間に記録的な年があったものが、アメリカ合衆国の風力発電市場の急激な縮小の影響を大きく受けて、風力発電市場全体としては2012年と比べ約10GW減少した。しかし、洋上風力発電は、新規導入量の1.6GWの内のほとんどが欧州(EU)で導入され、記録的な年となった。

風力発電は、1GW以上の発電容量を確保する国が24か国になった

風力発電は、1GW以上の発電容量を確保する国が24か国になった

水力発電は2013年導入量の1/3

水力発電は4%増加して約1,000GWに達し、2013年中に導入された再生可能エネルギーによる発電設備容量の約3分の1を占めた。水力発電以外の再生可能エネルギーは合計で約17%増加して560GWに達したと推計される。

世界の水力発電の発電容量は1,000GWを突破した

世界の水力発電の発電容量は1,000GWを突破した

再生可能エネで2012年の最終エネ消費19%を供給

再生可能エネルギーは、2012年の世界の最終エネルギー消費のうち19%を供給し、2013年も増加し続けた。この2012年の世界の最終エネルギー消費のうち、10%は「現代的な再生可能エネルギー」であるが、残りの9%は減少しつつある「伝統的なバイオマス」によるものである。「現代的な再生可能エネルギー」とは、太陽光や風力、地熱、バイオマスボイラーなど現代技術を用いた効率の高い再生可能エネルギー利用。「伝統的なバイオマス」は、薪や炭などを用いた効率の悪いバイオマス利用のあり方を指す。

消費エネルギーで見た場合、再生可能エネルギーは19%を占めた

消費エネルギーで見た場合、再生可能エネルギーは19%を占めた

再エネによる100%供給を目指す地域も増加

中国、アメリカ合衆国、ブラジル、カナダ、そしてドイツは、依然として再生可能エネルギーの累積の発電設備容量で上位の座を保っている。中国での再生可能エネルギーの発電設備の新規導入量が、化石燃料や原子力による発電設備の新規導入量を初めて上回った。

都市、州、地域レベルで、個々の部門や経済全体を100%再生可能エネルギーで供給する体制へと転換しようとする動きが増えている。たとえば、ジブチ共和国やスコットランド、小島嶼国であるツバルでは、2020年までに100%の電力を再生可能エネルギー源から供給することを目標としている。

2013年の投資額は前年比14%減

2013年の世界の再生可能エネルギーによる発電と燃料への投資額は少なくとも2494億米ドルだが、2012年の投資額と比べて14%減、2011年の記録的な投資額と比べると23%減少している。

REN21の議長であるアルソロス・ゼルボス氏は「世界の再生可能エネルギーに対する認識は大きく変化した。問題はもはや、全ての人がエネルギーを手にした再生可能エネルギー100%の未来を実現するために、どのようにしたら現在の導入ペースを最大限加速できるだろうか、というものに変わってきた。これを実現するためには、現在の考え方を変えなければならない。現状の寄せ集めの政策や取り組みを継続するだけでは、もはや不十分だ」と話している。

【参考】
REN21 - Renewables 2014 Global Status Report(PDF、英文)

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