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日本のスマートコミュニティ実証がフランスで稼働 欧州インフラ市場参入目指す

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NEDOは、仏リヨン市で実施中のスマートコミュニティ実証プロジェクトにおいて、既存住宅のエネルギー消費量の見える化を行う家庭内エネルギーモニタリングシステムと、地域のエネルギー情報をリアルタイムで収集・活用するコミュニティマネジメントシステム(CMS)、2つのシステムが運転開始したと発表した。

エネルギー消費量の見える化では、既存集合住宅約200戸に、タブレット端末(名称:ConsoTab)等のモニタリングシステムを導入することでエネルギー消費量の見える化を実施、住民の省エネルギー行動を促す。またCMSでは、プロジェクト全体を通じて収集した情報をもとに、都市全体のスマート化につながる指標を提示、その有効性を実証する。

本事業は、経済産業省の補助により実施されており、グランリヨンが進めている都市再開発事業の中でも中核事業として位置づけられている。都市全体のスマート化を目指し、日本の技術力を幅広く生かした、4つのTASKによる実証を実施する。実際の都市全体のインフラを対象としたスマートコミュニティの実証事業は、NEDOとしても初めての取り組みであり、欧州のインフラ市場へ日本企業が参入する機会となっている。

実証プロジェクトは、以下の4つのTASKから構成されている。

  • TASK1:再生可能エネルギー蓄電池などを積極的に導入し、ビル内の消費量を上回るエネルギーを生み出すポジティブ・エナジ-・ビルティング(PEB)の構築。
  • TASK2:太陽光発電を活用したEV(電気自動車)管理システムとEVカーシェアリングシステムの導入。
  • TASK3:既存住宅におけるエネルギー消費量の「見える化」で、住民の省エネルギー行動の促進。(ConsoTab)
  • TASK4:TASK1、2、3で収集するエネルギーの情報を取り纏め、地域全体で活用するための指標を提示するコミュニティマネジメントシステム(CMS)。

この度の運転開始は、TASK3、4の実証であり、本運転開始を皮切りに、既に開始されているTASK2や、今後竣工するTASK1のPEBなど、NEDOが推進するリヨンスマートコミュニティ実証事業を構成する各TASKの連携が開始される。

TASK3、4の概要は以下の通り。

(1)既存住宅におけるエネルギーの見える化による省エネ促進
欧州には歴史的地区を含む大規模な改修が難しい建物が多くある。都市レベルでの省エネを図っていくためには、新設ビルに最新機器を組み込んでいくだけではなく、「既設」の建物における取り組みも必要となる。

「ConsoTab」は既設の公共住宅地域を対象に各家庭での電気、ガス、水の利用状況を見える化すると共に、エネルギー増加アラームや省エネ方策をアドバイスすることにより、住民の省エネルギー行動を促進しようとするもの。

(2)地域全体のエネルギー情報の収集と分析
コミュニティ・マネジメント・システム(CMS)は、地域全体のエネルギーの動向を把握し、その変動要因等を分析するもの。

リヨン・コンフルエンス地区の複数のビルやEVカーシェアリングの充電情報など、本実証のTASK1、2、3で収集するリアルタイムのエネルギー情報全体を取りまとめ、データを分析することで、グランリヨン共同体やリヨン市等の自治体が、都市のエネルギー政策を評価・策定することに役立つ指標を提示するシステムとなっている。

実証にはグランリヨン共同体自身がパートナーとなり、都市計画や環境・エネルギー政策の立案等、都市全体のスマート化に向けて役立つ指標を検証し、エネルギー利用効率の良い街づくりの方法を探っていく。

持続可能でエネルギー効率の高い街を実現するためには、エネルギーの生産面において再生可能エネルギーの導入を図る一方、消費面で街単位、ビル単位、世帯単位の各段階でエネルギーの消費状況を認識し、効率的な使用を促進する仕組みが求められる。また、エネルギー需給面だけでなく、都市交通など多様な面からの都市のスマート化が必要となる。 さらに、新しい街作りに加え、歴史ある既存の街においてもスマート化の推進が要求される。本事業はこの考え方に基づいて実施される。

【参考】
NEDO - 仏リヨンのスマートコミュニティ実証で2システム稼働

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