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兵庫県に日本初の商用水素ステーション完成 ドイツ製の圧縮機を採用

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産業用水素のサプライヤーである岩谷産業は、日本初の商用水素ステーション「尼崎水素ステーション」を兵庫県尼崎市の同社中央研究所敷地内に完成させた。

同ステーションの敷地面積は550平方メートル(約165坪/液化水素貯槽部分を除く)。水素供給には、同社の液化水素製造拠点であるハイドロエッジ(大阪府堺市)からローリーで輸送した液化水素を利用し、燃料電池自動車に供給する「オフサイト方式」を採用。供給能力は340Nm3/h(1時間当たり6台の満充てんが可能)。充てん圧力は70MPa(=700気圧)。充てん時間は1台3分以内(空から満充てんまで)。充てん方式は差圧充てん(蓄圧器とFCVなどの車載水素タンクとの圧力差で圧縮ガスを充てんする)。

ドイツ・リンデ社製の充てんパッケージ

ドイツ・リンデ社製の充てんパッケージ

水素圧縮機は、同社がこれまで水素ステーションの建設・運営に関して密接な協力関係を築いてきたドイツ・リンデ社が水素ステーション用に開発した小型圧縮機(イオニックコンプレッサー「IC-90」)を搭載した充てんパッケージを採用している。

IC-90は、イオン液体の高熱容量、高潤滑性、不揮発性、低溶解性の性質を利用した圧縮機で、コンパクトで効率性・耐久性が高いのが特長。今後、岩谷産業が国内に建設する水素ステーション(移動式を除く)には、基本的にIC-90を搭載した充てんパッケージを設置する予定。

なお、ドイツ・リンデ社は、IC-90を世界中の水素ステーションに普及させるべく、水素充てんシステムの小規模量産工場をオーストリア・ウィーンに開業した。ウィーン工場で製造される水素充てんシステムは、全てのコンポーネントにわたって高レベルの標準化を行い、14フィートのコンパクトなコンテナにまとめることができ、輸送や既存のステーションへの併設も可能。年産50台を予定。

水素エネルギー社会の到来を見据え、2011年に自動車メーカー3社と岩谷産業を含むエネルギー企業10社の合計13社は、「2015年の燃料電池自動車の一般発売開始と水素ステーション100ヶ所の先行整備」に関する共同声明を発表。同社は2015年度までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に、20ヶ所の商用水素ステーションを自社設置することを表明し、順次建設を進めており、今回の尼崎水素ステーションは完成第一号となる。

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