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学校のゼロエネルギー化実証事業、滋賀県と岩手県で実施へ

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文部科学省は、学校のゼロエネルギー化を目指した「スーパーエコスクール実証事業(平成25年度)」において、基本計画書(概要版)を公表した。同事業は、公立小中学校での省エネと創エネの効果により、学校のエネルギー総使用量をゼロに近づけることを目標とし、委託自治体が実証を行うもの。

基本計画書は、同事業を受託し実施する岩手県雫石町と、滋賀県守山市の2つの自治体により策定され、公立小中学校のゼロエネルギー化を目指し、有識者、教職員や地域住民が参加するワークショップなどでの検討を踏まえた内容となっている。

各基本計画書の概要と、今後の予定は下記のとおり。

1.雫石町(岩手県)

対象施設は石町立雫石中学校(改修、校舎延べ面積7,142平方メートル、RC造3階建、昭和47年築など)。建物の断熱化や暖房エリアの集約などによる冬季の省エネ、雪氷熱利用設備による夏季の省エネに取り組むとともに、自然エネルギーを活用した創エネ(太陽光発電設備や太陽熱利用設備)を利用して、ゼロエネルギー化を目指す。この策定に基づき、平成26年度に基本設計・実施設計が実施され、平成27年度にエコ改修工事が実施される予定。

ゼロエネルギー化の数値目標(GJ/年)

エネルギー使用量(3,172)- 省エネ効果(1,939)- 創エネ効果(1,233) = 数値目標(0)

主な省エネ項目

  • 外壁、屋上、床、窓の断熱性向上
  • 断熱性向上に伴い、トイレの凍結防止ヒーターの使用を抑制
  • 利用時間が多い室を集約することにより、暖房を高効率に運用
  • 照明の省エネ化(LED照明器具へ更新、ライトシェルフの設置)

主な創エネ項目

  • 太陽光発電設備(112kW)の設置
  • 太陽熱利用設備の設置

その他

  • 雪氷熱利用設備の導入による夏季の室内環境の改善
  • 内装木質化(県産材の木材を使い、ぬくもりを感じられる校舎とする)
  • エコアトリウムの設置(自然エネルギーを利用した環境教育の実践の場とする)

2.守山市(滋賀県)

対象施設は守山市立守山中学校(改築、校舎延べ面積8,581平方メートル,RC造2階建)。建物の断熱化、琵琶湖からの風や地中熱を利用した省エネに取り組むとともに、自然エネルギーを活用した創エネ(太陽光発電設備)を利用して、ゼロエネルギー化を目指す。この策定に基づき、平成26・27年度に改築工事が実施される予定。

ゼロエネルギー化の数値目標[GJ/年]

エネルギー使用量(1,987)- 省エネ効果(837)- 創エネ効果(772) = 数値目標(378)
※教職員や生徒等の利用者による省エネ活動を積極的に行い、ゼロエネルギー化を目指す。

主な省エネ項目

  • 外壁、屋上、窓の断熱性向上
  • 夏季の自然通風、夜間換気による室内環境の改善(琵琶湖からの風を利用した空調負荷低減)
  • 地中熱の利用(クールトレンチ)
  • 照明の省エネ化(LED等の高効率照明器具の導入、ライトシェルフの設置、両面採光の採用)

主な創エネ項目

  • 太陽光発電設備(70kW)の設置

その他

  • 中間期の待機電力を削減するため、空調機器のスイッチの設置場所を工夫
  • サインを工夫するなど、子供たちが省エネ活動に取り組みやすい仕組みを導入
  • 校舎を活用した環境学習プログラムを作成

【参考】
文部科学省 - 「スーパーエコスクール実証事業(平成25年度)」における基本計画書について

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