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床に埋め込んだ電極線路でワイヤレス給電しながら走る「電動カート」

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床に埋め込んだ電極線路でワイヤレス給電しながら走る「電動カート」

大成建設(東京都)は、豊橋技術科学大学(愛知県)と共同で屋内を走行する搬送システムなどの電動カートに対して建物の床からワイヤレスで電力を供給できる「電化フロア電動カート」を開発した。さらに、このシステムを使い国内で初めて人が乗車した走行中の電動カートにワイヤレス給電することに成功した。

同システムは、電化フロアを適用することで、電動カートへの充電やバッテリーの搭載・交換が不要となり、連続走行を実現した。電化フロアは一般建築部材で構成されるため、容易かつ安価に設置できる。また、電化フロアの床仕上げはアスファルト系部材、コンクリート系部材のいずれかを選択でき、生産施設や物流施設などの幅広い用途に利用可能。さらに、新築だけでなく既存床上にも適用できる。

今後は、同技術を実用化し、生産施設や物流施設など屋内で利用する電動搬送システムとして積極的に技術提案していく予定。有人走行実験に成功した電化フロア電動カートは、10月7日~11日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2014」に出展される。

電化フロア電動カートの展開イメージ

電化フロア電動カートの展開イメージ

近年、省エネや環境への配慮の観点から電気自動車(EV)の普及が望まれているが、バッテリーを搭載しているEVは、走行距離が短い、充電時間が必要、価格が高いなどの課題があった。これらの課題を解決する手法として、同大は高周波電力がゴムなどの絶縁体に流れることを利用したワイヤレス給電式EVの開発を進めてきたが、高周波電力を利用するための電極線路の安全性や効率に課題があり、実用化に至っていなかった。

そこで両者は、電動カート及び建物床材、高周波電源装置を一体化し、電動カートにワイヤレスで給電可能な電化フロアを開発した。電動カートはワイヤレス給電式EVの原理を応用した。一方、電化フロアは、構成するコンクリート系・アスファルト系の床材、電極線路、金属箔などの部材を適切に組み合わせることで、電力エネルギーを効率的に電動カートに送ることが可能となった。

同技術は総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業ICTイノベーション創出型研究開発(SCOPE)「電化道路電気自動車の実現に向けた電動カート走行中給電の原理実証実験」に採択されており、電化道路の実現に向けて引き続き研究開発が行われる。

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