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「マグネシウム燃料電池」の特許権、オリコン子会社が取得

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オリコンの連結子会社であるオリコン・エナジーと東北大学、産業技術総合研究所(産総研)は、特許庁に対して審査請求を行っていた、マグネシウム燃料電池を実用化していく上で基本特許とも言える発明のうち1件について、10月17日付で特許権が付与されたと発表した。

今回取得した特許に関して、オリコン・エナジーは、資本業務提携を締結している株式会社S to M(宮崎県)に対して、当該特許の実施権を独占的に許諾する。さらに、オリコン・エナジーとS to Mは、「マグネシウム・ソレイユプロジェクト」と連携しつつ、関連する周辺技術について共同で研究開発を行い、マグネシウム関連製品の製品化を端緒として「マグネシウム循環社会構想」の実現を目指す。

「マグネシウム循環社会構想」とは

砂漠における太陽光のエネルギー密度はほぼ3kW/平方メートルで、日本の3倍、日射量では約7.5倍にも達している。このことから、日本の全消費エネルギーを約120km四方の砂漠に注がれている太陽エネルギーで賄えることが導き出されるが、エネルギーの輸送方法が問題となる。

同構想では、地球上にほぼ無尽蔵に存在するマグネシウムを、太陽エネルギーのキャリア物質として利用することによって、この問題を解決しようとする取り組み。具体的には、臨海砂漠地帯でマグネシウムを製錬して太陽エネルギーを封じ込めた上で日本へ海上運搬し、国内でマグネシウム燃料発電によって電気エネルギーや熱エネルギーを発生させる。

同構想に関わる技術は、東北大学が実績を有する集光式太陽炉をベースとした概念に基づいており、現在、世界中で一般的に用いられているマグネシウム製錬方法の一つであるピジョン法における熱源を石炭ガス燃焼熱から太陽熱に置き換えただけであるため、小濱氏は、効率的かつ経済的に同構想の成立性が高いと判断している。


オリコン・エナジーは、マグネシウム発電の研究者である東北大学名誉教授 小濱泰昭氏が設立したS to Mと平成25年11月1日付で資本業務提携契約を締結し、マグネシウム関連製品の早期の製品化を目指した取り組みを開始した。

小濱氏が実施したマグネシウム燃料電池関連の研究成果については、東北大学・産業技術総合研究所・日本素材(宮城県)の3者が共同で国内特許出願(出願件数6件)を行っていたが、今年3月26日付オリコン・エナジーが日本素材より特許を受ける権利を譲り受けたことから、その後は、東北大学、産総研、オリコン・エナジーの3者による共同出願となっていた。先般、東北大学・産総研と協議を行い、出願中の6件のうち「マグネシウム燃料電池」の発明1件について審査請求を行っていた。

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