> > 電力系統の安定化システム 日立と米国電力局が共同研究続行で合意

電力系統の安定化システム 日立と米国電力局が共同研究続行で合意

記事を保存

日立製作所と日立アメリカ社は、米国エネルギー省ボンネビル電力局(BPA)との共同研究において、同社と系統安定化システムの実証プロジェクトを継続することに合意したと発表した。

同プロジェクトは、今年10月から21カ月かけてオンライン実証システムの開発及びPoC(概念実証)を実施するもの。国内電力会社の中で、統合型系統安定化システムを導入し運用実績を有する中部電力の協力を得ながら進めていく。解析評価や精度向上を目的としたPMU(電力系統解析を行うフェーザ情報計測装置)データの有効活用にも注目していく。

具体的には、系統事故の波及などによる大規模停電防止のための系統制御技術として、共同研究で日立が提案したコンセプトに基づき、実際の系統でリアルタイムに計測されたデータを用いた新たな系統安定化システムのPoCを行う。同システムは、電力系統の解析技術、IT技術、米国で普及が広がるPMUを組み合わせて開発したもので、BPA内の研究施設に設置し、信頼性向上や経済効果と実用可能性を検証していく。

日立は2012年12月にBPAの採択を受け、BPAと「2013年度Technology Innovation R&D」プログラムで「自然エネルギー導入促進に適応する系統安定化システム」の研究に取り組み、今年2月に共同研究プロジェクトを終了した。このプログラムは、近年、風力発電太陽光発電など、発電量が変動しやすい自然エネルギーの導入拡大が北米の電力市場で進んでおり、自然エネルギーの比率が高まるにつれ、系統への影響も大きくなる場合があるために取り組むもの。

特に自然エネルギーの導入拡大に対して、従来型の系統制御スキームでは十分に適応ができていないことにより、自然エネルギーによる系統への負荷変動などで電圧や電流、周波数の乱れが発生すると、電力の品質低下や大規模停電を引き起こす可能性がある。そのため、今後、予想される自然エネルギーの大規模導入を見据えて、新たな系統安定化システムの研究が必要とされている。

日立グループは、これまでにBPAと開閉機器や変圧器などの電力流通製品を通じ、取引を行ってきた。今後も、同プロジェクトを通じてBPAとの協力関係をさらに強化し、系統運用上の課題を解決するための新たな統合型系統安定化システムの実現と自然エネルギーの有効活用や普及を目指す。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.