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放射能汚染された土壌・廃棄物の中間貯蔵施設への輸送 国の基本計画が発表

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放射能汚染された土壌・廃棄物の中間貯蔵施設への輸送 国の基本計画が発表

環境省は、中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送にあたっての基本原則や基本方針等をまとめた「中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係る基本計画」を発表した。

基本方針においては、特に福島県内各地からの輸送が重なる区間等について、中間貯蔵実施者である国が中心となって輸送に係る情報を一元的に把握し、輸送時期、輸送ルート等の調整、輸送対象物の全数管理、輸送車両の運行管理などを行い、統括管理するとした。また、「福島県全体の復興の推進等に資する円滑な搬出」「住民の安全確保と環境影響等の抑制」「高速道路を積極的な利用」「集約輸送及び大型輸送車両の使用」「中間貯蔵施設への輸送に関する理解の醸成」を行うことなどを定めた。

輸送の実施に向けては、中間貯蔵施設の整備状況も踏まえつつ「輸送実施計画」を策定するとした。輸送の役割については国と市町村が調整して分担し、関係機関との連携も強化する方向を示した。また、輸送量の増大に対してパイロット輸送を行うこと、地域の状況に応じた道路・交通対策を講ずること、運転者や作業員等の教育・研修を行うことなども定めた。

同計画は、福島県内で発生した「(1)除染に伴い生じた土壌及び廃棄物(草木、落葉・枝、側溝の泥等)」と「(1)以外の廃棄物(放射能濃度が10万Bq/kgを超える焼却灰等)」を輸送対象にしたもの。「輸送の基本原則」、実施主体や手段等の「基本的事項」、統括管理、高速道路の積極的な利用等の「基本方針」、輸送実施計画の策定など「輸送の実施に向けて措置すべき事項」がまとめられている。

輸送の基本原則は、「(1)安全かつ確実に輸送を実施すること」「(2)短期間かつ円滑に輸送を実施すること」「(3)国民及び関係機関の理解と協力の下、輸送を実施すること」。輸送は、除染特別地域などの条件によって国と市町村が分担して実施する。輸送等に使用可能な車両、積込・荷下ろし機械を定め、状況に応じた車両、機械を選定するとした。また、一般道・高速道路の整備状況、交通量など道路交通の状況を踏まえて実施するとした。

同省では、平成25年12月より有識者を委員とする「中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係る検討会」を開催し、中間貯蔵施設への除染に伴い生じる土壌や廃棄物等の輸送に係る基本的な事項について議論し、基本計画案を策定した。その後、福島県、福島県主催の専門家会議、県内市町村及び関係機関からの意見を踏まえ、今回、仮置場等から中間貯蔵施設までの除去土壌等の輸送に当たっての基本原則や基本方針等を「中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係る基本計画」として取りまとめた。今後、基本計画を前提に、関係機関と調整の上、搬出元、輸送ルート、輸送量、輸送時期等を含むより具体的な「中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係る実施計画(仮称)」を策定する。

【参考】
環境省 - 「中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係る基本計画」の策定

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