> > 小形風力発電、今より3割以上安く NEDOが部品標準化の研究開発を委託

小形風力発電、今より3割以上安く NEDOが部品標準化の研究開発を委託

記事を保存

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、20kW未満の小形風力発電について、システムの主要部品である「発電機」「パワーコンディショナー」「支柱」を標準化するための研究開発に着手する。

同プロジェクトでは、標準仕様に基づいた部品の製作と実証フィールドでの試験・評価を行うことで、現状より30%以上のコスト削減に資する小形風力発電システムの実現を目指す。事業期間は平成26年度(採択決定日)~平成28年度の3年以内。

研究開発を進めるに当たっては、小形風車メーカーのニーズや国内外の認証制度の課題を明らかにした上で標準仕様を作成する「小形風力発電部品標準化」、標準仕様に基づいた部品の製作と実証フィールドでの試験・評価を行う「小形風力発電部品実証研究」を実施する。

「小形風力発電部品標準化」の委託予定先は、日本小形風力発電協会、東京理科大学、三重大学、東京大学、金沢大学、産業技術総合研究所、「小形風力発電部品実証研究」の共同研究先は、日本小形風力発電協会、安川電機、東洋電機製造、ダイナックス、デンロコーポレーション、内田鍛工。

具体的には、定格出力3kW、5kW、10kWなどを想定し、1)システム構成の見直しによる小形風力用発電機の開発、2)水平軸風車や垂直軸風車など多様な小形風車特性を考慮した、小形風力発電システム用パワーコンディショナー(PCS)の開発、3)単柱方式やトラス構造など発電容量に応じた支柱の開発などにより、部品の標準化を行う。

「小形風力発電部品標準化」では、小形風力発電システムの一層の低コスト化を図るため、発電機、PCS、支柱等について、国内外の規格から設計要件を抽出し、設計、試作を行い性能評価する。その上で「小形風力発電部品実証研究」で実施するフィールド試験での評価を踏まえ、最終的に標準仕様を決定する。

風力発電分野は、一般的に風車の直径や出力規模等を大型化することによって発電効率を上げることができるため、様々な場所で大型風力発電の設置が進んでいる。また、大型の設置に向かない離島などにおいても、小形風力発電の設置ニーズは高く、今後導入の拡大が期待されている。

しかし、小形風力発電は、固定価格買取制度における調達価格が55円/kWhと、他の再生可能エネルギーの調達価格より相対的に高く設定されているにもかかわらず、導入がほとんど進んでいない。主な原因は、小形風力発電を構成する部品の形式や組み合わせの多様化による風車本体のコスト高や、現在、小形風力発電に用いるパワーコンディショナー(PCS)の認証制度がないために電力会社との協議に時間を要していることが考えられる。

そのため、小形風力発電を普及させるためには、さらなる低コスト化と認証取得の迅速化が必要であり、小形風力発電を構成する部品の共通化など、抜本的な対策を行うことが急務となっている。

【参考】
NEDO - 「風力発電高度実用化研究開発」に係る実施体制の決定について

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.