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東京都・伊豆大島の電力系統、ハイブリッド型蓄電システムの実証試験開始

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東京都・伊豆大島の電力系統、ハイブリッド型蓄電システムの実証試験開始

日立製作所と新神戸電機は、24日、東京電力管内の東京都伊豆大島で、系統の安定化に貢献するために、鉛蓄電池とリチウムイオンキャパシタを組み合わせた1.5MWハイブリッド大規模蓄電システムの実証試験を2015年度より開始すると発表した。両社は、東京電力と実証試験の開始について合意した。

本システムは、両社がNEDOプロジェクトにおいて開発したもの。本システムでは、ピークシフトやピークカットに対応するための電力貯蔵に有利な「高入出力・長寿命鉛蓄電池」と、電圧および周波数の短周期変動を抑制するのに有利な「リチウムイオンキャパシタ」を組み合わせ、最適な電流の入出力制御技術を適用することで、短時間で大電力の充放電が可能とした。これにより、出力変動の緩和や余剰電力の再利用、周波数の安定化を実現する。

本実証実験では、本システムを伊豆大島の電力系統に接続し、ピークシフトや短周期変動抑制の機能およびその寿命など、ハイブリッド大規模蓄電システムの有効性について検証・評価を行う予定。本実証試験を通じて、より実用に近い制御技術を確立し、幅広いニーズに柔軟に対応できる蓄電システムの実現を図る。

気象に左右されやすい風力太陽光発電などの再生可能エネルギーの大量導入時において、蓄電システムは余剰電力の再利用や電圧および周波数の変動を抑制し、電力の安定供給を実現する有望な手段のひとつとして注目されており、実用化に向けたさまざまな取り組みが行われている。なかでも、伊豆大島など独立した電力系統を持つ地域は、再生可能エネルギーの大量導入時に電力系統に与える影響が大きいため、電力系統の安定化が求められている。

日立製作所と日立化成のグループ会社である新神戸電機は、2011年よりNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業「安全・低コスト大規模ハイブリッド型蓄電システム技術開発」に取り組んできた。両社は本プロジェクトで、「高入出力・長寿命鉛蓄電池」と「1.5MWハイブリッド大規模蓄電システム」を開発している。

「高入出力・長寿命鉛蓄電池」は、現行高入出力品と比べて1.7倍の高入出力を達成、1.2倍の長寿命化を実現する見通しを得ている。また、この鉛蓄電池とリチウムイオンキャパシタを組み合わせ、短時間で大電力の充放電が可能な「1.5MWハイブリッド大規模蓄電システム」を開発した。

【参考】
NEDO - 1.5MWハイブリッド大規模蓄電システムを開発

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