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植物工場に熱とCO2を供給するバイオマスボイラ LPGに比べ燃料費7割減

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植物工場に熱とCO2を供給するバイオマスボイラ LPGに比べ燃料費7割減

JFEエンジニアリングは、12日、北海道苫小牧市の植物工場(スマートアグリプラント)において、昨年より建設してきたバイオマスボイラ設備を完成し、温室への熱とCO2供給の実証試験を開始したと発表した。

この設備は、廃材等から作られる木質チップを燃料としてプラントに熱とCO2を供給するもので、プラントを立地する地域に豊富に存在する木質バイオマス資源を有効活用する。同社によると国内初の取り組みとなる。

これまでバイオマスボイラの燃焼ガスは、LPGなどの燃焼ガスと比べて、不純物などが多く温室への供給は行われていなかったが、同社は浄化設備を独自開発し、国内で初めてバイオマスボイラから排出されるCO2の栽培利用を可能にした。これによるCO2供給量は、LPG燃焼による供給量の2倍以上になる。

燃焼ガス浄化システムのフロー

燃焼ガス浄化システムのフロー

また、このCO2併給型バイオマスボイラ設備の経済効果については、一般的なLPG焚きの暖房機による熱供給と比較して、燃料コストを3割程度に抑えることができると見込んでいる。

同社は、苫小牧市にガスエンジンによるトリジェネレーションシステムを備えたスマートアグリプラント(第一工場、第二工場/計1.5ha)を建設し、2014年8月よりグループ会社であるJファーム苫小牧(北海道苫小牧市)がトマトとベビーリーフの生産を行い、北海道内の各小売店舗で販売してきた。

こうした中、同社は多様な熱源をプラントで利用する実証を行うため、新たにバイオマスボイラ設備を建設した。また、1月に、新たに温泉熱を利用するため、温泉の掘削を開始したことを発表している。

また、栽培品種の多様化を図るために、本年11月末には第三工場(1.0ha)を増設し、横浜本社試験温室で開発中の高糖度トマト「スマートルビー」など高付加価値品種の栽培を開始する予定である。

同社は、本スマートアグリプラントにおいて、天然ガス、バイオマスと、本年11月末より実証開始する温泉熱のラインナップで、それぞれのエネルギー活用の有効性を検証し、プラント立地地域で最適なプラントモデルの確立を図っていく考えだ。

トリジェネレーションシステムとは、コジェネレーション(熱電併給)発電設備において、生産される熱、電気に加え、排気ガスに含まれる(CO2)を有効活用するエネルギー供給システムをいう。

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