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2025年、大型蓄電池の世界市場は8兆5269億円に 2013年比で6.2倍

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2025年、大型蓄電池の世界市場は8兆5269億円に 2013年比で6.2倍

富士経済(東京都中央区)は、大型二次電池の世界市場について、次世代環境自動車分野がけん引し、2025年には8兆5,269億円(2013年比6.2倍)と大幅に拡大すると予測した。

このうち「次世代環境自動車向け二次電池」市場は、2025年6兆6,141億円(同10.8倍)と予測。先進国を中心に自動車の燃費規制や排出ガス規制が強化される予定であり、大気汚染問題が深刻化している中国でも普及政策を打ち出していることからEVPHV市場が拡大し、世界的に大幅な需要増加が見込まれるとした。

「電力貯蔵システム向け二次電池」市場は、2025年8,192億円(同13.8倍)と予測。「電力小売事業完全自由化」「電力会社送配電部門の法的分離」などの電力事業改革の進展、再生可能エネルギーの導入量増加に伴う系統安定化ニーズの高まりを背景に拡大が期待されるとした。

これは、次世代環境自動車分野、電力貯蔵分野、動力分野を対象とした大型二次電池搭載製品と大型二次電池市場、その構成部材について、同社が2014年10月~2015年3月に調査した結果。

調査結果の概要

大型二次電池の世界市場

2013年時点では鉛電池やリチウムイオン電池の市場が大きいが、2025年には次世代環境自動車分野や電力貯蔵分野で採用されるリチウムイオン電池が大幅に伸びると予測。次世代環境自動車分野向けは、2013年時点では市場の45%を占めるが、2025年には2013年比10倍以上の伸びが予想され78%を占めるとみられる。

大型リチウムイオン電池部材の世界市場

部材市場についても、次世代環境自動車に搭載されるリチウムイオン電池向けがけん引し、2025年には2013年比10倍以上の市場が期待される。部材別シェアには今後も大きな変化がみられず、各部材で低コスト化が進むと予想される。

部材の市場予測

部材の市場予測

注目市場は「電力貯蔵システム向け」と「次世代環境自動車向け」

住宅用蓄電

非常用電源用途では、リチウムイオン電池の採用が増えるとみられ、鉛電池の需要は縮小すると予想される。ピークシフト用途および独立電源用途では、リチウムイオン電池が多く採用されており、系統電力や太陽光発電電力のピークシフト用途の需要増加に伴い、今後の伸びが期待される。

電力貯蔵(需要家設置)

ピークシフト/ピークカット用途で、リチウムイオン電池電力貯蔵システムの導入が進むと予想される。特に米国では2016年以降に大幅な需要増加が期待される。日本でも電力事業改革の進展や、可変ピーク帯・リアルタイム料金制度の導入拡大が進む2020年以降、大幅な市場拡大が予想される。

大規模貯蔵(系統設置)

再生可能エネルギーの系統接続増加に伴う系統安定化のために、大型の電力貯蔵システムの導入が進められている。電力貯蔵システム(系統設置)向けでは、開発が先行している鉛電池、NAS電池の導入実績が多いが、近年は高出力・短時間放電であればリチウムイオン電池、長時間放電が必要であればレドックスフロー電池が採用されるケースが増加している。

太陽光発電システム

出力される電力を安定させ、系統設備への影響を軽減させる出力安定化用途で採用されている。短時間の出力平滑化用途では、入出力特性に優れるリチウムイオン電池の採用が多く、将来的にはニッケル水素電池の採用も予想される。比較的長時間の出力平滑化が求められる場合は鉛電池、NaNiCl2電池、長時間の放電が求められる余剰電力対策、タイムシフト、太陽光発電システムの計画的運転用途には鉛電池、NAS電池、レドックスフロー電池、NaNiCl2電池が選定されやすい。

風力発電システム

風力発電システムでは、出力安定化用途、ブレードの向きを調整するピッチ制御システムの非常電源用途で採用されている。出力平滑化用途では、導入実績が豊富で信頼性が高い鉛電池、入出力特性に優れたリチウムイオン電池、ニッケル水素電池が採用される傾向にある。

長時間の出力平滑化が求められる場合はNaNiCl2電池、電力の需要と供給のバランスを調整する下げ代不足対策、風力発電システムの計画的運転用途では鉛電池、NAS電池、レドックスフロー電池、NaNiCl2電池が採用されやすい。ピッチ制御システムの非常用電源用途では鉛電池が主流だが、メンテナンス性が重視されるシステムを中心に電気二重層キャパシタの採用が増えている。

次世代環境自動車向け二次電池

2025年には、市場拡大が予想されるPHV向けも大幅に伸び、EVとPHV向けのリチウムイオン電池が市場をけん引するとみられる。また、鉛電池はアイドリングストップ自動車/マイクロHV向けが中心。エリア別ではアメリカ、日本、欧州が中心。アメリカはEV向けのリチウムイオン電池、日本ではHV向けのニッケル水素電池、欧州はアイドリングストップ自動車/マイクロHV向けの鉛電池の市場が大きい。今後は中国において次世代環境自動車の生産が拡大するとみられ、日本を抜いて欧州、アメリカに次ぐ規模へ拡大すると予想される。

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