> > メガソーラーに大型蓄電システム 鹿児島県の離島でも系統接続可能に

メガソーラーに大型蓄電システム 鹿児島県の離島でも系統接続可能に

記事を保存
メガソーラーに大型蓄電システム 鹿児島県の離島でも系統接続可能に

御船ホールディングス(大阪府大阪市)は、サムスンSDI(韓国)が開発した大型リチウムイオン蓄電池を併設した「御船徳之島太陽光発電所」を鹿児島県大島郡に完成させた。

御船徳之島太陽光発電所の全景 平成27年2月撮影

御船徳之島太陽光発電所の全景 平成27年2月撮影

同発電所では、2MWの太陽光発電パネルに780kWhの大型リチウムイオン蓄電池が接続されている。蓄電池には2MWの双方向パワコンが接続されており、太陽光発電パネルの2MWのパワコンと合わせてEMS(エネルギー・マネージメント・システム)が出力変動を制御する。出力を安定化させることにより系統への影響を最小化することができるため、離島という閉じられた電力系統にメガソーラーを接続することができ、固定価格買取制度(FIT)を活用した売電も可能になった。

システムブロック図


※画像クリックで拡大

同発電所の開発面積は37,742平方メートル。発電出力は1,990kW。初年度年間予想発電量は2,312,599kWh(一般家庭約800世帯分に相当)。

工事を請け負ったエジソンパワー(東京都中央区)は、サムスンSDIと日本における大型リチウムイオン蓄電池の大規模普及で協力しており、FITの期間に相当する20年にわたる蓄電池性能保証プログラムをサムスンSDIが提供している。これにより御船HDの求めるIRR(内部収益率)を実現するとともに、同社にとって投資可能な案件としてプロジェクトを実行することができた。

御船徳之島太陽光発電所に設置作業中のリチウムイオン電池、平成27年2月撮影

御船徳之島太陽光発電所に設置作業中のリチウムイオン電池、平成27年2月撮影

現在、MW級の電力エネルギーを蓄えるシステムとしては、夜間に安価な電力を使って下流の水を上部にある貯水槽にくみ上げ、昼間に放流してタービンを回すことにより電力を得る「揚水発電」が主流。しかし、揚水発電は水源とくみ上げが可能な高低差のある特定地域でしか建設できない難点がある。これをクリアするためにNAS(ナトリウム硫黄電池)やレドックスフロー電池の開発が進められてきた。

これらの電池に続く大型蓄電池システムとして期待が高まっているのが、産業用の大型リチウムイオン電池。大型リチウム蓄電池の特徴は、安全性と経済性を念頭においた大容量化と長寿命化で、この2点がクリアされないとメガソーラー向けの導入が難しいと考えられているが、今回、徳之島で稼働する大型リチウム蓄電池は780kWhの容量と20年間の容量保証プログラムを実現。また、リチウム電池のもう一つの特徴として短時間で大出力に対応することが挙げられるが、今回のシステムでは定格容量の3倍まで対応できるように設計されている。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.