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岐阜県中津川市に農業用水路を活用した小水力発電所 収益で維持費をカバー

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岐阜県中津川市に農業用水路を活用した小水力発電所 収益で維持費をカバー

飛島建設とオリエンタルコンサルタンツは、共同発電事業者として、岐阜県中津川市内で、既存の農業用水路を活用した小水力発電パイロット事業に取組むと発表した。

本事業では、中津川市内の落合平石地区で大正時代につくられた歴史のある農業用水路の未利用落差に着目し、水路の一部を発電用導水路として活用する計画だ。活用にあたっては、地域との協議をもとに経年劣化が進んだ水路や取水設備の改修・更新を行ない、農業用水路としての利便性の向上も図る。

両社は今年12月の完成・運転開始を目指し発電所の建設を進めるとともに、エンジニアリング事業として事業性の実証を行っていく。

岐阜県は水力発電の潜在的な実現可能性が高く、なかでも中津川市付近は起伏の多い中山間地形を呈しているため、小水力発電に適した水量・未利用落差が多いといわれている。

本事業では、両社がそれぞれの強みを活かし、計画段階から地域との相互協力と中津川市の支援をもとに進めており、企業連携・地域連携・官民連携の3つの連携を軸としている。本パイロット事業では、この3つの連携による取組みが再生可能エネルギー事業の新たな事例となることを目指している。

本事業では、日本小水力発電(山梨県北杜市)製の横軸クロスフロー型水車(定格出力136kW)を採用。有効落差は64m、最大使用水量は0.25立米/秒。発電機は横軸三相誘導発電機(定格出力126kW)を導入する。

クロスフロー型水車

クロスフロー型水車

事業の枠組み

建設・運転費用は飛島建設、オリエンタルコンサルタンツ2社が出資・負担(50:50)。発電した電力は固定価格買取制度に基づき、全量を中部電力に供給、売電する。事業期間は運転開始(2015年12月予定)から20年間(固定買取価格期間と同じ)。

既存の農業用水路を小水力発電設備の導水路として共用することで建設コストを抑えるとともに、劣化した箇所の入れ替えや補修により将来の農業用水路の維持管理費用を軽減する。運転費用のうち、清掃や点検など維持管理の一部は地区に委託する。

事業の枠組み

事業の枠組み

両社の再生可能エネルギー事業への取り組み

南アルプス市の「地域エネルギー活用プロジェクト」の1つとして、オリエンタルコンサルタンツと飛島建設などが事業主体となり官民連携による太陽光発電事業を行っている。本発電システムは、通常は発電した電力を売電し、災害時は防災拠点への独立電源として非常時に使用するもの。また、神奈川県の「かながわスマートエネルギー構想」の一環として県有地に計画された「愛川メガソーラー事業」において、飛鳥建設を含む共同企業体(JV)が設計・施工に携わった。

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