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再エネの熱利用システム 調査・実証事業、17件の成果報告書まとめ

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再エネの熱利用システム 調査・実証事業、17件の成果報告書まとめ

新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、太陽熱・河川水熱・下水熱・地中熱など再エネ熱利用高度複合システムの構築に向けた案件形成調査事業および実証事業を実施した計17件の事業の成果報告書をとりまとめ公表した。

本事業は、平成26年度再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業費補助金「再生可能エネルギー熱利用高度複合システム案件形成調査事業および再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業」として実施したもの。

事業の概要および成果報告書を提出した補助事業者等は以下のとおり。

再生可能エネルギー熱利用高度複合システム案件形成調査事業

補助対象事業概要

複数の再生可能エネルギー熱源(太陽熱、河川水熱、下水熱、温度差エネルギー、バイオマス熱、雪氷熱、地中熱)、蓄熱槽、下水・河川等の公共施設等を有機・一体的に利用するシステムの構築に向けた、再生可能エネルギー熱源の具体的な採熱条件やシステムの運転方法等の実現可能性についての詳細検討を行う調査事業に対して、事業費の補助を行うもの。

池の平ホテル&リゾーツによる取組み

池の平ホテル&リゾーツによる「スマートヴィラ白樺湖畔再生可能エネルギー熱高度複合利用プロジェクト」では、池の平ホテルに隣接する屋外敷地に木質チップボイラー、太陽熱集熱パネルを設置し、製造した温水をリゾート施設及び観光・公共施設等の多様な用途(暖房、給湯、温水プール、露天風呂)で利用するもの。また、白樺湖畔の間伐材の燃料チップ化や宿泊施設から出る可燃ごみ(紙ごみ等)の助燃材としての活用により、再生可能エネルギーを地産地消する地域活性化モデルを実現する。全体の事業期間は平成26年7月~平成30年3月。

本年度は、木質チップボイラー、太陽熱利用設備、排湯熱回収設備と既存の各建物側既存ボイラーを組み合わせて、再生可能エネルギーをベース負荷対応で効率的・安定的に利用する省エネ・省CO2型の集中熱供給システムを計画した。この集中熱供給システムを導入する場合、一次エネルギー削減率は47.3%(原油換算706キロリットル/年)、CO2削減量は48.6%(1894t/年)となった。今後、白樺湖畔施設への熱供給ネットワークの拡張することを検討していく。

再生可能エネルギー熱利用高度複合システム案件形成調査事業

補助事業者「補助事業の名称」

  1. 池の平ホテル&リゾーツ「スマートヴィラ白樺湖畔再生可能エネルギー熱高度複合利用プロジェクト」
  2. アクアイグニス アクアイグニス「多気におけるバイオマス熱エネルギー高度複合利用システム検討調査事業」
  3. 北電総合設計・特定非営利活動法人阿寒観光協会まちづくり推進機構・一般財団法人前田一歩園財団「阿寒湖温泉地域再生可能エネルギー熱利用プロジェクト」
  4. 立山科学工業「和倉温泉地域における熱利用の案件形成調査事業」
  5. 阿寒農業協同組合「酪農関連施設における再生可能エネルギー熱利用高度複合システム案件形成調査事業」
  6. シンコ「熊本県高森町町営温泉施設及び町営住宅更新計画に伴う再生可能エネルギー熱利用高度複合システム案件形成調査事業」
  7. ディンプレックス・ジャパン・北電総合設計「喜茂別町再生可能エネルギー活用による地域熱利用システム案件形成調査事業」

再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業

補助対象事業概要

複数の再生可能エネルギー熱(太陽熱、河川水熱、下水熱、温度差エネルギー熱、バイオマス熱、雪氷熱、地中熱)、蓄熱槽、下水・河川等の公共施設等を有機・一体的に利用するシステム実証に係る設備であって、十分な実証要素があり、かつ再生可能エネルギーの種類ごとの規模要件等を満たす設備を導入する事業に対して、事業費の補助を行うもの。

島原市の取組み

島原市による「島原市温泉給湯所における温度差エネルギー高度複合システム実証事業」は、島原市温泉給湯所(集中管理給湯施設)に、再生可能エネルギー(宝酒造島原工場からの排湯および未利用源泉)を熱源とするヒートポンプを導入する事業。民間の熱供給者(工場)と公共の熱需要者(温泉給湯所)が連携して有機的、一体的に利用するシステムを構築し、再生可能エネルギー利用量の増加および設備の運転効率の向上を図ることを目的としている。

平成26年度は、効率的な取水システムの検討、送湯設備及び送湯管布設工事等を実施した。なお、今年度(平成26年度)目指していた加温施設全体の構築は、入札不調等により未完了だが、来年度(平成27年度)にはシステム構築は完了し、予定通り実証試験を開始する予定。

再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業

補助事業者「補助事業の名称」

  1. 積水化学工業「管路内設置型下水熱利用システムの実証事業」
  2. 杏林製薬・鹿島建設「杏林製薬新研究開発拠点における再生可能エネルギーの複数建物間熱融通実証事業」
  3. 阿賀町「かのせ温泉赤崎荘 再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業」
  4. 東京下水道エネルギー「下水熱利用地域冷暖房施設再構築事業」
  5. ホテルニューアワジ「神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ再生可能エネルギー複数熱源有効システム実証事業」
  6. 関電エネルギーソリューション「イオン堺鉄砲町ショッピングセンター(仮称) 下水処理水の高度複合利用実証事業」
  7. 丸の内熱供給「(仮称)大手町1‐1計画地域冷暖房プラント新設工事に伴う再生可能エネルギー利用システム実証事業」
  8. 日洋・日鰻「養鰻池廃熱回収及び地中熱利用ヒートポンプ導入による加温システムの省エネルギー事業」
  9. 島原市「島原市温泉給湯所における温度差エネルギー高度複合システム実証事業」
  10. 千曲市「平成26年度 温泉健康増進施設 白鳥園再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業」

【参考】
NEPC - 平成26年度再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業[再生可能エネルギー熱利用高度複合システム案件形成調査事業]の成果報告書(公開版)について
NEPC - 平成26年度再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業[再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業]の成果報告書(公開版)について

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