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高温超電導直流送電システム、500mの送電に成功! 北海道石狩湾で試験

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石狩超電導・直流送電システム技術研究組合(神奈川県横浜市)は、北海道石狩市石狩湾新港地域に設置した「高温超電導直流送電システム」において500mの超電導送電試験に成功したと発表した。超電導直流送電では世界最長級の送電距離。9月にはデータセンターへの送電試験を開始する予定。

今回、超電導送電の実用化に重要となる以下3つの性能を達成した。

  1. 5kA、100MVAの送電能力(約3万世帯分の電力に相当)を確認した。
  2. 国内で例のない超電導ケーブルの公道への埋設による布設を実現した。
  3. 新たな配管構造の採用により、送電路の熱損失を低減し、従来の約1/2を達成した。また、液体窒素循環の損失を従来の約1/4とした。これを踏まえて、今後実施する1000mの実証試験では、長距離化に向けた検証を行う。

同組合は、超電導直流送電およびその関連技術に関する試験研究を共同で行うため、千代田化工建設(神奈川県横浜市)、住友電気工業(大阪府大阪市)、中部大学(愛知県春日井市)、さくらインターネット(大阪府大阪市)により2014年1月に設立された技術研究組合法にもとづく非営利共益法人。

今回の試験は、経済産業省の委託事業「高温超電導技術を用いた高効率送電システムの実証事業」として実施された。同事業は、さくらインターネットの石狩データセンターと太陽光発電間および特殊試験用設備での送電を行い、送電システムとして実用化するためのさまざまな課題の検証を行うもの。

超電導送電は、極低温にすると電気抵抗がゼロとなる超電導体を用いて行う送電で、送電ロスの低減や送電容量の増大ができる。近年、絶対ゼロ度付近の極低温ではなく、液体窒素温度(-196℃)の比較的高温で超電導となる材料の開発が進み実用化に向けた研究開発が世界的に進められている。

【参考】
石狩超電導・直流送電システム技術研究組合 - 500mの直流超電導送電試験に成功

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