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東芝、スペインで大規模蓄電システムの実験 776kWhで系統の安定化に挑戦

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東芝、スペインで大規模蓄電システムの実験 776kWhで系統の安定化に挑戦

東芝は29日、NEDO事業において、スペインの電力大手ガス・ナチュラル・フェノーサ社(GNF社)と共同で、スペイン・マドリード州において、電力需要の変動に対応した蓄電池システムによる系統安定化の実証実験を開始した。

この実証実験では、アルカラ・デ・エナレス市内の変電所に、東芝製のリチウムイオン二次電池「SCiB™」を搭載した可搬式蓄電池システム(出力:500kW、容量:776kWh)を設置し、GNF社の商用電力系統に接続。変電所が供給する電力需要の変動を蓄電池システムの充放電によって平滑化することにより、一時的な電力需要の増加に対しても変電所の配電能力を超えないように抑制するなど、配電系統の安定化効果を検証する。

スペインは再生可能エネルギー比率が30%を超えてその出力変動が課題となっており、需要に合わせて電力を安定供給する系統構築のニーズが高まっている。このような状況はスペインに限らず、世界各所で起こると考えられており、この実証実験はその課題を解決するための重要なステップとして期待される。東芝とGNF社は2017年までこの実証実験を継続し、さらなる技術改良を進めていく。

背景

近年、風力発電太陽光発電など変動の大きい再生可能エネルギーの大量導入による余剰電力の発生、電圧や周波数の変動、一時的な電力需要の増加による系統の不安定化などが課題となっており、様々な解決策の検討が進められている。その中で蓄電システムは、電力の安定供給を実現する上で有望な手段として注目されている。

これに対して、NEDOは2011年度から2015年度までの5年計画で助成事業「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」として、系統安定化のための蓄電システムの研究開発・実証に取り組んでおり、これまでに、国内数カ所・英国・米国で様々な蓄電システムの実証実験を開始している。

今回、東芝とGNF社が開始した本実証実験は、NEDOが公募した「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」に採択された「系統安定化用の低コスト高出力蓄電システムの技術開発」プロジェクトである。東芝とGNF社が2013年12月に共同契約を締結し、可搬式蓄電池システムの設計・製造・据え付けを経て、同日、実証実験が開始された。

東芝は米国、英国、イタリアなど海外において電力の安定供給に向けた蓄電池システムを納入している。今後も、この実証で得た知見も踏まえ、電力供給の安定化を通じた再生可能エネルギーの導入促進に貢献するために、大規模蓄電池システムの普及拡大に向けた事業をグローバルに展開していく考えだ。

【参考】
NEDO - スペインで蓄電池システムによる系統安定化の実証実験を開始

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