> > 北九州PCB廃棄物処理施設のベンゼン排出 原因は「実施要領を変更したため」

北九州PCB廃棄物処理施設のベンゼン排出 原因は「実施要領を変更したため」

記事を保存

環境省は20日、中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)の北九州PCB廃棄物処理施設において、排ガス中に北九州市と定めた協定値を超えるベンゼンが検出されたのは、社内手続きに則らず、熱交換機能を停止させたことが一因とのJESCOによる中間報告を発表した。

JESCOは、国の全額出資により設立された特殊会社で、国等の委託を受けて中間貯蔵事業とPCB廃棄物処理事業を担っている。

環境省は、JESCOによるPCB処理事業の推進に当たっては、「地元の方との信頼関係が極めて重要」で、「今回、安全対策上必要な事項を定めた実施要領に従わず、設備の運用を変更した結果、環境保全協定に違反したことは、誠に遺憾」との認識を示した。

今回の報告を受け、JESCOに対して、安全管理の体制について早急に全社的な点検を行い報告するよう指示した。また、今後はこれまで以上にJESCOに対する指導監督を徹底していく考えだ。

これまでの経緯

JESCOの北九州PCB処理事業所では、PCB無害化のため脱塩素化分解を実施。無害化後の分解液は固液分離処理を行っており、その工程で生じた排ガスは活性炭槽を通して大気に排出している。

同社は10月30日に、北九州市から通報を受け、北九州市が10月14日にサンプリングした同事業所からの排ガス中に同市との協定に基づく協定値(45mg/Nm3)を超えるベンゼン(520mg/Nm3)が検出されていることが判明したと公表。

北九州市によるサンプリングは、同事業所2期施設のPCB無害化液処理後工程から施設外に排出される排ガスについて行われた。その後、当該施設は定期点検のため10月21日より操業を停止し、原因について調査していた。なお、同社によると、今回の件によるPCBの排出はない。

JESCOによる原因調査の中間報告の概要

北九州PCB廃棄物処理施設における協定値を超えるベンゼンの排出の原因の一つと考えられる熱交換機能を停止させた行為は、本社の社内手続きである「PCB廃棄物処理施設の設備改造・運用変更手続き等に関する措置について(通達)」および「北九州事業所環境・安全評価実施要領」に基づき施設の改造・変更に係る本社審査及び事業所審査を実施すべきものであった。しかし、これまでの検証の結果、今回の案件に関しては、これらの審査が実施されておらず、JESCOにおいてその事実関係を現在調査中である。

【参考】
環境省 - 北九州PCB廃棄物処理施設 協定値を超えるベンゼンの排出(中間報告)

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.