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福岡県みやま市の新電力、電力小売サービス開始 電力の地産地消を実現

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福岡県みやま市の新電力、電力小売サービス開始 電力の地産地消を実現

福岡県みやま市が出資する地域電力会社、みやまスマートエネルギーは、2016年4月より家庭向けの電力小売りサービスを提供開始すると発表した。対象エリアは、同市内と九州。

同社は、同市と筑邦銀行、九州スマートコミュニティの共同出資で、昨年2月に設立された。国内で初めての自治体が経営する地域電力会社で、家庭等の低圧電力売買(太陽光余剰電力買取り・電力小売り)を行い、エネルギーの地産地消、分散型・自立エネルギーシステム構築を目指す。今月8日に小売電気事業者として事前登録された。

同社が提案する料金プランや特色は、下記のとおり。

1. 各家庭の電力消費量のビッグデータ解析に基づく料金プラン

「従量料金プラン」は、基本料金と従量料金が共に現在の電力料金プランより安くなるプラン(九州電力の従量電灯B・60A・年間6,472kWh使用家庭の対比で年間4,096円安価に)。その他、「曜日別料金プラン」、「オール電化料金プラン」などがある。

同市は約2,000件の家庭にHEMSを設置し、実証実験を行ってきた。各家庭の膨大な電力消費データを、提携している九州大学でビッグデータ解析し、これらのプランを作成した。

2. 電気料金の支払い方法や契約形態による「支払いメニュー割引」

自治体のインフラ事業である水道料金とセットで支払うことで、セット割引を行う。また、あらかじめ年間の目標電気料金を決め省エネに貢献することで、達成に応じたポイントで支払うこともできるサービスや、家族がまとめて契約支払いすることで基本料金が割引きとなるサービスも用意されている。

3. 地域の生活支援サービスに使える還元ポイント

契約時に一律300ポイントが付与される(サーバー管理費別途)特典のほか、毎月の支払金額に応じて1,000円で5ポイントが還元される。これらのポイントは、条件によっては無料で提供されるタブレットなどで、各種サービスに使えるほか、高齢者向けに電力データ活用による見守りサービスを無料提供する。また、同ポイントは、地域の商店街と連携したWebショッピングや、「なんでもおたすけすっ隊」のボタンひとつで、日常の御用聞きサポートに利用できる。同サービスは、今後、健康・趣味・安全・旅行・買い物・学習など様々な分野に拡大していく予定だ。


同市は、上記の特典をすべて使用できた場合、最大で年間約9,000円分相当の金銭的メリットと共に、市民の生活における利便性と地域活性化を結ぶサービスを提供しようとしている。

同市は平地の多い穏やかな風土を活かし、早くから市と市民が共同で保有する太陽光発電所を持ち、自然と市民のエネルギーによる町づくりをめざしてきた。ひとつの市が主体となって大手電力会社に頼らない地産地消の再生可能エネルギーのインフラを整え、環境を保全しながら地域コミュニティーを活性化させる総合的な取り組みは2015年グッドデザイン賞金賞に選ばれている。

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