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下水処理施設からのバイオガス CO2を分離・回収、藻類培養に使う実証開始

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下水処理施設からのバイオガス CO2を分離・回収、藻類培養に使う実証開始

東芝は、これまで利用されていなかった下水処理施設から発生する消化ガス(バイオガス)中のCO2を高濃度で分離・回収し、藻類培養に有効活用するとともに、脱水分離液をユーグレナなどの藻類培養に必要な栄養源として利用する検証を2月17日から開始すると発表した。

本実証事業は、国土交通省が実施する「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に採択された「バイオガス中のCO2分離・回収と微細藻類培養への利用技術実証事業」。東芝が日本下水道事業団、佐賀市、日水コン(東京都新宿区)、ユーグレナ(東京都港区)、日環特殊(山口県下関市)とともに採択されたもの。

実証事業期間は2015年8月4日~2016年3月31日。実証施設は、佐賀市下水浄化センター内に設置され、2月17日から実証施設において藻類の栽培を開始している。今年度中を目途にバイオマス由来のCO2による藻類の栽培効果を検証する予定。

本実証事業のイメージ図

本実証事業のイメージ図

消化ガスのCO2とメタンを分離

今回完成した実証施設は、下水処理場のガスからCO2とメタンを分離するCO2分離・回収設備と藻類培養施設から構成されている。東芝が開発したCO2分離・回収設備は、純度の高いCO2だけではなく、高純度のメタンを同時に回収することが可能。本設備で回収したCO2は、隣接する藻類培養施設に運ばれ、ユーグレナの栽培に利用される。また、メタンについては、将来的に発電への活用などを検討していく。

微細藻類のユーグレナは、動物と生物の両方の性質を備えており、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの多くの栄養素を含むため、飼料などへの活用が期待されている。

施設全体

施設全体

各社の役割

本事業では、東芝は代表企業として全体を取りまとめるとともに、CO2分離・回収設備や共通設備の設計維持管理などを担当している。東芝は、本実証事業を通じて、下水処理施設における未利用資源の有効活用と新たな高付加価値資源の創造の確立を図るとともに、下水道を含む都市インフラシステムソリューションの構築を積極的に推進していく考えだ。

藻類培養は、ユーグレナ社が担当する。日本下水道事業団はシステム全体の研究計画立案、施工管理、データ解析・評価等、佐賀市は研究支援全般、運転管理支援、フィールド提供等、日水コンは設計・施工管理支援等、日環特殊は消化槽に投入する前の汚泥を一部可溶化し、CO2分離回収設備で使用するバイオガス量を増収・安定させる汚泥可溶化設備の設計施工等を担う。

B-DASHプロジェクトとは

B-DASHプロジェクトは、国土交通省が新技術の研究開発および実用化を加速することにより、下水道事業におけるコスト縮減や再生可能エネルギー創出等を実現し、日本企業による水ビジネスの海外展開を支援することを目的に実施しているもの。

この「バイオガス中のCO2分離・回収と微細藻類培養への利用技術実証事業」は、国土交通省が2015年度に実施するB-DASHプロジェクトに採択された。

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