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九州電力、30万kWhの蓄電システムの運用開始 再エネ導入量拡大の実証試験

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九州電力、30万kWhの蓄電システムの運用開始 再エネ導入量拡大の実証試験

九州電力は3日、電力の安定供給を前提に、再生可能エネルギーを最大限受け入れるための取り組みの一環として、世界最大級の大容量蓄電システムを備えた豊前蓄電池変電所の運用を開始したと発表した。

今後は、実際に太陽光発電の出力に応じて蓄電池の充放電を行い、需給バランス改善に活用するとともに、大容量蓄電システムの効率的な運用方法の実証試験等を実施していく。

同社は、2015年4月22日に国の「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」を受託し、豊前発電所構内(福岡県豊前市)に豊前蓄電池変電所の新設工事を進めてきた。

今回導入した大容量蓄電システムは出力5万kW、容量30万kWh(一般家庭約3万戸分の一日の電力使用量に相当)で世界最大級。日本ガイシ製のNAS電池(ナトリウム・硫黄電池)を採用し、三菱電機が納入した。約14,000平米の設置面積に、コンテナ型252台(200kWコンテナ4台×63台)のNAS電池を設置している。

その他、設備は、交直変換装置のパワーコンディショナー(PCS)(800kW×63台)、6kVから66kVに昇圧する連系用変圧器(容量3万kVA×2台)で構成される。

三菱電機は本システムの特長として、下記の3点をあげている。

  1. 揚水発電設備と同等の電力貯蔵機能を持ち、再生可能エネルギー大量導入時の需給バランスの改善を実現
  2. 同社の蓄電池監視制御システム「BLEnDer® RE」で多数の蓄電池をユニットごとに監視制御することにより、効率的に全体を制御し、蓄電システムの運転効率を向上
  3. 蓄電池をコンテナ型コンパクト構造(2段積み)とし、省スペース化および設置期間の短縮と工事費用の大幅削減を実現
豊前発電所の構内に設置した

豊前発電所の構内に設置した

再エネ導入量を拡大する実証事業

この事業は、一般電気事業者の送変電設備に接続する形で大型蓄電池を設置し、需給バランスを改善することで再生可能エネルギーの受入可能量を拡大するとともに、蓄電池の大容量性を活かした系統制御への適用の可能性等について実証を行う「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」。経済産業省の2014年度の補正予算で実施されており、新エネルギー導入促進協議会(NEPC)が公募していた。事業期間は2015年度~2016年度。

本事業は、九州電力による本事業と、東北電力による「南相馬変電所需給バランス改善蓄電池システム実証事業」が採択された。東北電力では2月26日、南相馬変電所(福島県南相馬市)に設置した大容量蓄電池システム(リチウムイオン電池、出力4万kW、容量4万kWh)の営業運転を開始している。

2015年度は大容量蓄電システム設置工事、一部実証試験、2016年度は実証試験を実施する。実証試験内容は、需給バランス改善、系統電圧制御、周波数調整、蓄電システムの効率的活用。

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