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家庭用エアコンに更新の必要性 新冷媒を使用する空調機器開発にNEDOが支援

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NEDOは、代替フロン(HFC)に対する国際的な規制の改正に向けた動向等を踏まえ、高効率で低温室効果を有する冷媒の開発と、それを使用した家庭用エアコンなど高効率な中小型空調機器を開発する企業や研究機関への支援について発表した。

今回公募された「高効率低GWP冷媒を使用した中小型空調機器技術の開発事業」では、4件の委託先と5件の助成先を発表した。この事業では、特に冷媒の市中ストック量が格段に多い家庭用空調機器などの中小型空調機器分野において、小型化や安全性を確保した上で、高効率を実現しつつ低温室効果冷媒(低GWP冷媒)への転換を可能にする要素技術開発を促進する。

また、この事業の成果により、開発する冷媒の安全性・性能評価の国際規格化を目指すとともに、家庭用空調機器分野における省エネ化と低温室効果冷媒への転換を促進する。これらの取り組みを通じて、パリ協定における日本のHFC排出削減目標である2030年までに2013年比で約1020万t―CO2(32%)の削減達成に貢献する予定。

研究開発の内容は次の通り。

  1. 高効率かつ低温室効果の中小型空調機器を実現するため、コアとなる要素技術やシステム全体について開発を行う。
  2. 低温室効果冷媒について、使用条件に対応した安全性評価、性能評価を行い、国際規格などへの提案を行う。

なお、コアとなる要素技術として、下記の2点が挙げられている。

  • 高効率かつ低温室効果の冷媒の開発
  • 低温室効果冷媒で高効率化を達成する主要機器(圧縮機、熱交換器等)の開発

委託・助成予定先と採択テーマは下記の通り。

助成先「採択テーマ」

  • 旭硝子 「高効率かつ低温室効果の冷媒の開発」
  • パナソニック 「低GWP冷媒を使用した高効率ルームエアコンの開発」
  • 三菱電機 「自然冷媒を適用したルームエアコンの研究」
  • デンソー 「高効率エジェクタを使用したCO2冷媒空調システムの開発」

委託先「採択テーマ」

  • 東京理科大学 「事故シナリオに立脚した低GWP冷媒の燃焼性評価とリスクアセスメント」
  • 九州大学 「中小型空調機器に適合する新規低GWP冷媒の物性評価および基本サイクル性能評価」
  • 東京大学 「低GWP冷媒を用いた空調機器の性能および安全性評価」
  • 産業技術総合研究所(安全科学研究部門) 「自然冷媒を用いた中小型家庭用室内空調機の実寸大フィジカルハザード評価」
  • 産業技術総合研究所(機能化学研究部門) 「低GWP低燃焼性混合冷媒の安全性評価」

家庭用空調機器に更新の必要性が

かつて冷凍空調機器用冷媒として使用されていた特定フロン(CFC、HCFC)はオゾン層を破壊することから、オゾン層破壊源となる塩素を含まない代替フロン(HFC)への転換が進められてきた。しかし、HFCは温室効果が高く地球温暖化を促進するという問題点が指摘されている。HFCの市中ストック量(市中で稼働している冷凍空調機器に使用されている冷媒の総量)の増加に伴い、大気中への排出量も増加し、その温室効果の高さによる環境影響が現在問題となっている。

このような背景から国際的なフロン規制は、温室効果ガス排出量削減を強化する観点から動きが進んでおり、今後、パリ協定などの地球温暖化対策に係る国際的な規制により、現在使用している冷媒が使用できなくなる可能性がある。

一方、冷媒の市中ストック量が格段に多いのは家庭用空調機器分野であり、この分野におけるより低温室効果な冷媒への転換が強く求められている。

これらを踏まえ、NEDOプロジェクト「高効率低GWP冷媒を使用した中小型空調機器技術の開発」(2016~2020年度)を実施する。

【参考】
NEDO - 低温室効果冷媒を使用した中小型空調機器開発に着手
NEDO - 「高効率低GWP冷媒を使用した中小型空調機器技術の開発」に係る実施体制の決定

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