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地球のCO2濃度、全大気&経年平均で400ppm超える キレイな直線で右肩上がり

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地球のCO2濃度、全大気&経年平均で400ppm超える キレイな直線で右肩上がり

「いぶき」の観測データに基づく全大気中の二酸化炭素濃度の月別平均値と推定経年平均濃度

環境省、国立環境研究所、および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、27日、地球大気全体(全大気)の二酸化炭素の推定経年平均濃度が初めて、2016年2月頃に400ppmを越えたと発表した。これは、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」の観測から得られた速報値。「いぶき」は地表面から、上空約70キロメートルの大気上端までの大気中の二酸化炭素の総量を観測できる。

また、月別平均濃度についても、2015年は400ppmを超えたのは12月だったが、その後も毎月上昇し続け、2016年5月時点の月別平均濃度が、過去最高となる402.3ppmを記録していることもわかった。

2009年5月から2016年5月までの7年間の「いぶき」観測データから推定された全大気の二酸化炭素濃度の速報値は、国立環境研究所「GOSATプロジェクト」の月別二酸化炭素の全大気平均濃度速報値のページで公開されている。

月別平均濃度は季節変動しながら年々上昇していることがわかるが、推定経年平均濃度は単調に上昇していることがわかる。推定経年平均濃度とは観測濃度から平均的な季節濃度変動を取り除いた濃度のことで、この値は、その前後半年ずつの1年間の平均値とほぼ同じ値を示す。二酸化炭素濃度は1年の周期を持つ季節変動をしているため、地球大気の長期的な変動を監視するには、このような平均濃度を用いる必要がある。

また、過去1年間で増加した濃度については、2010年5月から今年4月までの平均値は約2.2ppm/年だったが、2015年夏頃から今年4月にかけては2.5ppm/年以上という高いレベルで推移している。このような傾向は、気象庁や国立環境研究所等による地上観測でも報告されているが、今回の「いぶき」の結果により、この現象が地表付近や特定地域に限らない地球規模の現象であることが示唆された。

「いぶき」による全大気平均二酸化炭素濃度は、今後も定期的に公表される予定だ。また、JAXAらは、2017年をめどに打上げを予定している「いぶき後継機(GOSATー2)」を用いて継続的な温室効果ガス観測を実施し、地球温暖化予測のさ精緻化に反映させていく構えだ。

なお、今回の結果は11月7日~18日にモロッコのマラケシュで開催される気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)のサイドイベント等でも報告される予定だ。

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