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不動産価値を上げるDBJ Green Building認証、新たに2件評価

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有明物流センター(東京都江東区有明一丁目)

有明物流センター(東京都江東区有明一丁目)

日本政策投資銀行(以下DBJ)は、10月27日に、2事業者に対してそれぞれが保有するビルに「DBJ Green Building認証」に認定した。


「有明物流センター」が最高評価を獲得

今回、認証を受けた事業者と評価内容は以下の通りである。

「汐留芝離宮ビルディング」および「芝浦ルネサイトタワー」(保有:日本土地建物)

評価結果は「極めて優れた環境・社会への配慮がなされたビル(5段階中2番目に高い評価)」とされた。

災害時の防災備蓄を実施し、テナント用の非常用発電機をオーナー負担で設置。非常時に使用できるマンホールトイレを設置など、防災の観点において優れた取り組みが評価された。

また、テナントに対する省エネルギーの啓発やエネルギー使用量の共有などを通じて、テナントと連携しながら環境に配慮したビル運営が行われている点も評価された。

「有明物流センター」(保有:D&Fロジスティクス投資法人)

評価は「国内トップクラスの卓越した環境・社会への配慮がなされたビル(5段階中1番高い評価)」。

  • 庫内の全面に導入したLED照明、節水型トイレなど、省エネを図っている点
  • 免震構造の採用や保安用発電機の設置など、災害時に備えた建物スペックとなっている点
  • 屋上緑化、壁面緑化によるヒートアイランド対策が取られているほか、外構緑化エリア内にてコオロギ等が生息する環境を整え、生物多様性に配慮している点

などが評価された。

なお、「有明物流センター」は、ファーストリテイリング(山口県山口市)が利用する物流施設として、大和ハウス工業(大阪府大阪市)が流動化方式を活用し、江東区有明にて開発した施設である。

評価ポイントは「防災・省エネ」「オペレーション面」など

DBJ Green Building認証とは、環境・社会への配慮がされた不動産(Green Building)を支援するために、2011年4月にDBJが創設した認証制度。

対象物件の性能・特徴を5つの視点で整理し、テナントが魅力に感じる利便性や快適性(利用者の視点)と、防災・防犯、省エネなどについてのテナント連携、地域とのかかわりなどのオペレーション面も含め、総合的に評価する。

スコアリング結果に基づき、認定事業者には「環境・社会への配慮がなされたビル」として、「十分な」「優れた」「非常に優れた」「極めて優れた」「国内トップクラスの卓越した」の5段階のうち、いずれかの評価が付与される(認証対象外のスコアとなる場合もある)。

評価ポイントとなる視点は下記の5つ。

1.建物の環境性能

省エネルギー・再生エネルギーの利用(雨水利用・BEMS・Low-eガラス等)

テナント利用者の快適性

設備、スペック、テナント利用可能施設(リフレッシュスペース・交通アクセス等)

リスクマネジメント

環境リスク対応・防犯、防災対策(耐震性能・予備電源・ICカード防犯管理等)

周辺環境・コミュニティへの配慮

景観、生物多様性、地域との関り(バリアフリー設計、屋上緑化等)

ステークホルダーとの協働

オーナー・テナント間の連携・IRを通じた取り組み(テナントとの省エネ連携・BCP支援等)

認証物件は351件 CSR・PRとして活用

これまで、認証申込件数706件に対し認証物件は351件、認定事業者数は106社、総延床面積にすると東京ドーム398個分になる。認証取得はCSR・PR、IRとしての活用が見込め、特にリーシング効果を期待する声が大きい。

これまでに認証を受けた物件は以下の通り。(一部)

オフィスビル

日本生命保険相互会社(ニッセイ浜松町クレアタワー)、東急不動産(南青山東急ビル)、オリックス不動産投資法人(オリックス神戸三宮ビル)など

ロジスティクス

産業ファンド投資法人(IIF広島ロジスティクスセンター)、安田倉庫(茨城営業所)、ナカノ紹介(福島第六センター)など

商業施設

三井不動産(ららぽーとTOKYO-BAY)、日本リテールファンド投資法人(ならファミリー)、阪急電鉄(阪急西宮ガーデンズ)など


現在は、認証希望のオーナーの一般募集は行っていない。DBJは、今後はより多くの認証物件の分析結果等を踏まえ、将来的に認証取得が可能な対象者の範囲を広げていく予定だ。

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