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サハラ砂漠に追尾・集光型太陽光発電 住友電工がモロッコに1MW設置

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サハラ砂漠に追尾・集光型太陽光発電 住友電工がモロッコに1MW設置

今回完成した集光型太陽光発電

住友電工(大阪府大阪市)は11月11日、モロッコでの「1MW集光型太陽光発電(CPV)プロジェクト」の設備が完成したと発表した。

高日射地域の総発電量などを計測し、安定した発電を目指す

竣工式の様子

竣工式の様子

この事業は2016年5月に、モロッコ王国太陽エネルギー庁(Moroccan Agency for Sustainable Energy 以下、MASEN)と実証契約を締結したもの。1MWのCPVを用いて、モロッコ王国のワルザザートにある「MASEN 太陽エネルギー発電プロジェクトサイト」内の研究施設敷地で行われる。2016年11月より稼働し、2021年5月まで実証する予定だ。

高温度環境に対応した薄型モジュール

今回使用された太陽光発電システムには集光型太陽光発電(CPV)が用いられている。CPVは、変換効率が極めて高い発電素子にレンズで直達日射光を集め、発電するシステム。変換効率は一般的な結晶シリコン太陽電池に比べて約2倍あるという。

また、発電素子の温度依存性がほとんどないため、CPVは直達日射量が多く気温が高い地域で有効な発電システムとして期待されている。

アフリカなどの地域に適したCPVシステム

アフリカなどの地域に適したCPVシステム

なお、今回使用されたモジュールは、厚み約120mm、重量約8kgの薄型軽量モジュール。

薄型で軽量なモジュールは、輸送時に多くモジュールを積載できる、現地に設置するときの作業が効率的になる、太陽を追尾する架台に多く搭載できるなどのメリットがあり、発電システムのトータルコストを低減するモジュールとして期待されている。

アフリカの電力自給率+産業振興に貢献

アフリカ大陸北西部に立地するモロッコは、南部をサハラ砂漠に面し、高い日射量を有することから、太陽エネルギーの活用が期待されている。

このためモロッコでは、自国内での電力自給率向上のためにこの豊富な太陽エネルギー資源を有効活用するべく、2020年までに2000MW、2030年までに4500MWの太陽エネルギー発電設備を導入する政府方針が掲げられている。

住友電工は2013年4月より、モロッコ・カサブランカの郊外で実証実験を開始。2015年9月からはワルザザートのMASENの研究施設敷地内に20kWのCPVシステムを設置し、実証実験を行っていた。

今回建設した1MWのCPVプラントでは、総発電量の計測や品質分析を行い、気象や砂塵状況に左右されない安定した発電を目指す。同社は今後、この事業を弾みとし、モロッコだけでなく中東諸国をはじめ世界各地の高日射地域でCPV事業の展開を進めていく。

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