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毎年1兆kWhの「空気中に捨てられる熱」 有効活用する新技術開発5件に補助金

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毎年1兆kWhの「空気中に捨てられる熱」 有効活用する新技術開発5件に補助金

NEDOは12月28日、未利用熱エネルギーを有効利用する技術のひとつである、「蓄熱」において、新たな技術・材料等を発掘するための小規模研究開発に係る公募を実施し、委託予定先を決定したと発表した。

「これまでに知られていない蓄熱材料・メカニズムに関する研究(カテゴリA)」が1件で、「自動車や工場等の排熱利用に資する蓄熱材料等の研究開発(カテゴリーB)」が4件の合計5件。

事業名は「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発/技術シーズ発掘のための小規模研究開発(蓄熱)」。カテゴリーAでは、北海道大学大学院工学研究院の「高熱伝導性潜熱蓄熱コンポジットの研究開発」が採択された。

また、カテゴリーBでは、有限会社オービタルエンジニアリング(神奈川県横浜市)の「3D積層造形技術を用いた蓄熱ユニットの研究開発」、東北大学 多元物質科学研究所の「潜熱蓄熱における蓄放熱速度を100倍高速化する革新的機構に関する研究開発」、京都大学の「余剰希土類元素を使用した新型化学蓄熱材の研究開発」、神戸大学の「硬殻マイクロカプセル化蓄熱材による低質未利用熱利用技術の開発」が採択された。

断熱・蓄熱・熱電変換などの新技術・新素材開発

NEDOによると、年間1兆kWhにものぼる未利用熱エネルギーの大部分が排熱として廃棄されているという。また未利用熱の有効活用に関しては、自動車・住宅等幅広い分野において大きな課題となっている。

そこで、NEDOでは2015年度より「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発」プロジェクト(実施期間:2015年度~2022年度)を実施している。この事業では様々な環境下における未利用熱エネルギーの再利用に注目し、広域に分散した熱を有効利用する技術の基盤となる熱マネージメント技術として、熱を逃さない技術(断熱)、熱を貯める技術(蓄熱)、熱を電気に変換する技術(熱電変換)等の技術開発を一体的に行うことで、未利用熱エネルギーを経済的に回収する技術体系を確立すること等を目指している。

この事業分野において、イノベーションの創出や本プロジェクトにおける更なる成果につなげるためには、関連する技術シーズの発掘や、技術課題の解決につながる取り組みを加速する必要がある。

そのため、「技術シーズ発掘のための小規模研究開発(蓄熱)」では、本プロジェクトで開発を行っている「蓄熱」に関して、これまでに取り組めていない新たな技術・材料等を発掘し、本格研究への移行の可能性を確かめることを目的に小規模研究開発を実施する。研究開発は、以下2つのカテゴリに分けて実施される。

カテゴリA:プロジェクト最終目標に資する蓄熱材料の研究開発

プロジェクトの最終目標に資する、これまでに知られていない蓄熱材料・メカニズムに関する研究(本プロジェクトの最終目標を達成、またはこれを上回る成果を上げることができるもの。厳密な新規性を定義するものではなく、蓄熱技術・材料として広く知られているものでないことをさす)。

カテゴリB:自動車及び工場等の排熱利用に資する革新的な蓄熱材料及び周辺技術の研究開発

カテゴリAには該当せず、輸送機器におけるエンジン排熱や産業分野における工場排熱を利活用することを目指した、これまでに知られていない蓄熱材料・メカニズム・シミュレーション・システム等に関する研究(120℃以上の蓄熱操作温度の蓄熱材料などカテゴリAには該当しない目標設定の研究開発、あるいは計算科学による材料設計研究など蓄熱材料の実用化を加速する周辺技術開発を含む)。


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