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紫外線を含まないLED照明でも使える蛍光材料、産総研が開発

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紫外線を含まないLED照明でも使える蛍光材料、産総研が開発

産業技術総合研究所は、6日、立山科学工業(富山県富山市)と共同で、LED照明に対応した高輝度・長残光の蓄光材料を開発したと発表した。この材料は、災害時の避難誘導標識や、照明システム構築の省エネ化への用途などが期待される。

開発された材料の特長は下記の通り。

今回開発した蓄光材料とその残光特性

今回開発した蓄光材料とその残光特性

LED照明に対応し、輝度と残光時間が大幅アップ

蛍光体材料は、賦活材料(ふかつざいりょう)や母材料(ぼざいりょう)の金属の組成のわずかな違いにより特性が変わるため、その精密な制御が極めて重要だ。

今回、金属有機化合物を用いた化学溶液法により、金属イオンの注入(金属イオンドーピング)を精密に制御し、さらに新しい合成プロセスを用いて、紫外光を含まないLED照明でも従来の約3倍の明るさ(輝度)、約2倍(4時間)の残光発光時間の蓄光材料を合成した。

低温コーティング法(光MOD法)で高輝度な蓄光シートも

オリジナル技術である光MOD法により、今回開発した蓄光材料をポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂基板上にコーティングした、高輝度蓄光シートを作製した。光MOD法を用いると、金属有機化合物の光反応で生成した無機材料で蓄光材料を固定化するため、耐熱性・耐候性にも優れ、蛍光特性も低下しなかった。

今後この材料を、省エネ化や災害時避難システムなど多岐に活用していく予定

今回開発された蓄光材料を安全誘導標識などに用いれば、超高層ビルやタワーマンションなどの災害時に、長時間にわたる安全な避難誘導が実現する。また、省エネ照明、住宅建材、鉄道、モバイル機器などにコーティングすれば、災害時避難システムの構築が可能だ。さらに、産総研で開発した赤色蓄光材料などとの混合による蓄光の多色化技術は、パスポートなどの公文書偽造防止システムなど、さまざまな分野へ適用できる。

なお、この技術の詳細は、2017年4月5日~7日に東京ビックサイト(東京都江東区)で開催される第2回高機能セラミックス展で発表される予定だ。

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