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雲・積雪を判別できる日射量推定サービス 従来より10%精度向上

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雲・積雪を判別できる日射量推定サービス 従来より10%精度向上

日本気象協会は、気象衛星ひまわり8号のデータにより、雲と積雪をリアルタイムに判別して推定日射量の精度を最大10%向上させることに成功したと発表した。この判別技術を衛星推定日射量の配信サービス『SOLASAT 8-Now(ソラサットエイトナウ)』に導入し、従来よりも精度が向上したサービスの提供を2月1日(水)から始めた。

まずは北海道や東北地方などの積雪が多い地域に導入。北陸地方や関東地方についても、順次導入する予定。

雲と積雪の判別が難しく日射量を過小に推定

衛星推定日射量は、気象衛星ひまわりが観測したデータを活用し、地上の日射量を推定する技術。『SOLASAT 8-Now』は、2015年7月から観測を開始した気象衛星「ひまわり8号」の詳細な観測データを活用しており、更新頻度が短く、高解像度であることが特長である。このサービスは、大手電力会社における太陽光発電出力の把握や電力需給運用に資する情報として採用されている。

しかし、これまでの推定手法では、冬季の積雪地域での雲と積雪をリアルタイムに判別することが難しく、日射量を過小に推定する事例があった。

そこで、ひまわり8号から観測が開始された「近赤外光」の波長帯を活用。積雪が「可視光で高反射率、近赤外光で高吸収率」である特性を利用し、ひまわり8号の可視光と近赤外光の値から雲と積雪をリアルタイムに判別する技術を新たに開発した。

雲や積雪の赤外光に対する反射率を利用する

雲や積雪の赤外光に対する反射率を利用する

ひまわり8号が7号よりも観測波長帯の数が増えたことにより、この判別が可能となった。これにより、日射量推定誤差を最大10%程度改善することに成功した。

日本気象協会は、気象状況によって変動する太陽光発電出力に対して、このサービスの提供により電力需給の安定運用に貢献していく考えだ。

なお、この雲と積雪をリアルタイムに判別する技術は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務「太陽光発電システムの高精度発電量評価技術の開発」で開発中の成果の一部を利用している。

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