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中部電力、静岡県のダムで放流水を利用した小水力発電 来年3月稼働予定

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中部電力、静岡県のダムで放流水を利用した小水力発電 来年3月稼働予定

中部電力は9日、静岡県静岡市において、ダムの落差と放流水を有効利用した維持流量水力発電所「新奥泉水力発電所」の新設工事を開始したと発表した。運転開始は2018年3月を予定している。

同発電所の出力は290kW。想定年間発電量は約110万kWh(一般家庭約350世帯分の年間使用電力量に相当)。CO2削減量は年間560トン程度。

この発電所は、同社所有の奥泉ダム(静岡県静岡市)の直下に建設するもの。中部電力は昨年12月にこの発電所の開発計画を公表し、河川法に基づく着手届を静岡県と国土交通省に提出し、今回の着工となった。

増える中部電力の水力発電

中部電力の水力発電所は2016年3月末時点、196ヵ所。これらの発電所で出力549万6,950kWの発電を行っている。

通常、水力発電でダムをせき止める場合、下流の河川環境に配慮してダムの手前から常時、一定量の水が下流に放流されており、これを「河川維持放流」という。

この放流水を活用した維持流量水力発電所については、岐阜県からの提案を受けて、県が所有する阿多岐ダム・丹生川ダムに、それぞれ出力190kWの阿多岐水力発電所(2015年7月運転開始)と出力350kWの丹生川水力発電所(運転開始予定2016年度)を建設している。また、2015年6月には、同社所有の矢作第二ダムの直下に、出力230kWの新串原水力発電所を設置している。

同社のホームページでは、主な小水力発電として、維持流量放流を利用した出力170kWの東河内発電所(2001年運転開始)、現役最古の最も小さな発電所である岩津発電所(1897年運転開始)、長野県が所有する既存の砂防えん堤の未利用落差を利用した出力240kWの須砂渡発電所(2010年9月運転開始)について紹介している。

同社は今後も再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できる一般水力や維持流量水力発電の継続的な開発に努めていくとともに、既設水力発電所の設備改修による出力および発電電力量の向上についても計画的に進めていく考えだ。

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