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今年の夏は猛暑でも大丈夫 OCCTO、夏季電力需給見通しを発表

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今年の夏は猛暑でも大丈夫 OCCTO、夏季電力需給見通しを発表

2017年度猛暑H1需要発生時の需給バランス(電源I'、火力増出力運転及びエリア間取引考慮)
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電力広域的運営推進機関(OCCTO/東京都江東区)は4月21日、2016年度冬季の電力需給実績と2017年度夏季の電力需給見通しについて、検証結果を取りまとめた報告書を公表した。

今夏、猛暑でも全国で供給予備率3%確保の見通し

今夏の需給見通しの検証では、至近10カ年で最も厳しい気象条件となった場合でも、「電源I'」の活用、火力増出力運転およびエリア間取引の活用により、全国的に安定的な電力供給に必要な供給予備率3%が確保できる見通しとなった。

さらに、10年に1回程度の猛暑における最大電力需要(H1)発生時において、発電機の停止や送電線1回線事故等の単一故障(N-1故障)が発生した場合においても、同機関による需給ひっ迫時の供給指示等の追加的な対策を行うことにより、全国で予備率3%を確保できることを確認した。

「電源I'」は、一般送配電事業者が、厳気象(猛暑・厳寒)時等の稀頻度な需給ひっ迫発生時において、需給バランス調整を実施することを目的に確保する調整力をいう。これには、通常の電源だけではなく、DR(ディマンドリスポンス)による需要抑制分も含めることができる。今回の検証では、需要対応の調整力として公募した電源I'のうち、DRによる需要抑制分についても考慮した。

同機関は、24時間体制での需給監視を遂行するとともに、各エリアにおいて系統運用を担う一般送配電事業者、その他の電気事業者と密に連携し、万一の緊急時に即応できる協調体制を構築・維持していくとしている。

2016年度冬季の電力需給は想定を下回る

2016年度冬季の需要想定にあたっては、過去10年間で最も厳寒となった年度並みの気象条件を前提としていたが、実際には前提としたほどの厳寒とはならなかった。加えて、節電等の影響もあり、全国大で見れば需要は想定を下回り、全国最大需要日の実績は、事前の想定15,565万kWに対し、14,911万kWであった。

一方、全国最大需要日の供給力(送電端実績)の合計は16,354万kWであり、予備率は9.7%であった。同日は計画外停止が304万kW(予備率への影響は2.0%減)あったものの、事前の想定と比較すると出水や風況による供給力の増加と需要の減少があったことから、火力の需給停止を313万kW実施しており、安定した状況であった。

なお、太陽光発電については、全国最大需要日のピーク時間帯が18時~19時であったことから、ピーク需要発生時の供給力はゼロであった。風力発電については、ピーク需要発生時に供給力がゼロとなるケースがあることも考慮し、安定的に供給力に計上できる分として保守的な想定を行っている。このため、実績においては、出力比率が全てのエリアにおいて想定を上回り、供給実績は事前の想定である15万kWを106万kW上回った。

検証の場はOCCTOに移管

従来、夏季・冬季の電力需給見通しと結果の分析は、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力需給検証小委員会において取りまとめが行われてきた。しかし、2016年8月30日の同委員会において、需給検証の作業の場を同委員会から、OCCTOに移管することが決定された。

本報告書は、2016年度冬季の電力需給実績および2017年度夏季の電力需給見通しについて、同機関の「調整力及び需給バランス評価等に関する委員会」における専門家による審議を経て、検証結果を取りまとめたものである。

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