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2016年に輸出入された「特定有害廃棄物」 輸出は増加、輸入は減少

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経済産業省と環境省は5月26日、処分・リサイクルを目的とした特定有害廃棄物等の輸出入に関するルールを定めた、バーゼル法に規定する特定有害廃棄物等の2016年(1月~12月)における輸出・輸入の実績をとりまとめ公表した。

同取りまとめによれば、2016年に、バーゼル法に規定する手続を経て実際に日本から輸出された特定有害廃棄物等の総量は、208,238トン(2015年比約20.6%増)で、日本に輸入された特定有害廃棄物等の総量は、29,833トン(同比約22.5%減)だった。

バーゼル法第15条に基づく報告徴収および第14条に基づく措置命令の実施件数はともに0件だった。

輸出は鉛蓄電池、石炭灰、金属リサイクル系

2016年の特定有害廃棄物等の輸出総量は208,238トンで、輸出移動書類交付件数は1,007件(2015年比約4.5%増)。主な品目は、鉛スクラップ(鉛蓄電池)、石炭灰、硫化鉛、銅合金灰、銅ドロスで、金属回収等を目的とするものであった。また、主な輸出先は、韓国、香港、ベルギーだった。

輸入も金属リサイクル系

2016年の特定有害廃棄物等の輸入総量は29,833トンで、輸入移動書類交付件数は、1,154件(2015年比約27.9%増)。主な品目は、電子部品スクラップ、金属含有スラッジ、電池スクラップ(ニッケルカドミウム、ニッケル水素、リチウムイオン等)であり、金属回収等を目的とするものであった。また、主な輸入先は、香港、台湾、タイ、フィリピンだった。

特定有害廃棄物の輸出・輸入一覧

日本の特定有害廃棄物等の輸出・輸入に関する一覧は次の通り。

我が国からの輸出について我が国への輸入について
手続件数記載重量手続件数記載重量
相手国への通告 113件
(121)
452,478トン
(435,303)
相手国からの通告 176件
(183)
201,166トン
(236,453)
輸出の承認
(注2)
104件
(97)
386,098トン
(316,828)
輸入の承認
(注5)
266件
(167)
310,966トン
(198,507)
輸出移動書類の交付
(注3、注4)
1,007件
(964)
208,238トン
(172,622)
輸入移動書類の交付
(注3、注6、注7)
1,154件
(902)
29,833トン
(38,511)

( )内は、2015年実績。各注釈は記事文末のリンク先より、元データを参照。

特定有害廃棄物の輸出入を規制するバーゼル法

有害物質を含む循環資源の輸出入に関するルールには、国際条約「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約(バーゼル条約)」と、その国内法である、「特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律(バーゼル法)」がある。

バーゼル法は、処分・リサイクルを目的として特定有害廃棄物等の輸出入を行う者に対して、「外国為替及び外国貿易法(外為法)」に基づく経済産業大臣の輸出入の承認を受けることを定めている。

また、環境大臣は、輸出承認に先立ち環境の汚染を防止するために必要な措置が講じられているかどうかの確認を行うこと(注1)、輸出入にかかわる特定有害廃棄物等の運搬等を行う場合は移動書類を携帯することを義務づけている。

そのほかに、不適正処理が行われた場合には、経済産業大臣及び環境大臣が回収・適正処分を命ずること等を規定している。

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