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北海道のメガソーラーにリチウムイオン蓄電池 コンテナ式で容量6750kWh

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北海道のメガソーラーにリチウムイオン蓄電池 コンテナ式で容量6750kWh

リチウムイオン電池コンテナ外観

GSユアサ(京都府京都市)は5月31日、北海道釧路郡の「釧路町トリトウシ原野太陽光発電所」における出力変動緩和のため、蓄電池容量6,750kWhのコンテナ式リチウムイオン蓄電池システムを納入し、4月3日に運用を開始したと発表した。

今回同社が納入したリチウムイオン蓄電池システムは、同発電所の管理運営を行う大林組(東京都港区)より受注したもの。

三菱電機(東京都千代田区)と共同で、実際の太陽光発電所の出力変動データを用いて検討を重ね、最適なシステムを構築したという。

また、システム全体の信頼性担保として、24時間全セル電圧管理や故障監視を行い、万が一の故障発生時は、従来より保有している全国ネットワークを活用し、顧客の要請に対応する。

同社によれば、このリチウムイオン蓄電池システムは、内部抵抗の小さい高エネルギータイプの小型リチウムイオン蓄電池「LIM50EN」の採用により、システムのコンパクト化・長寿命化、変動吸収運転に重要な最適SOC(充電率:満充電状態を100%とした場合の残存容量の割合)の管理を実現したとしている。

電池数量(セル)は、38,400(16モジュール直列×10並列×2ユニット×10コンテナ)。

また、システム全体の特長として、充放電による発熱を抑えエアコンの省電力化や、ファンレスモジュール構造により故障率、交換部品点数を大幅に削減、法令に合致した火災予防条例適合キュービクルへの対応、鉄道貨物輸送に適応したコンテナ設計をあげている。

釧路町の自然環境にも配慮したメガソーラー

同発電所は、大林組グループの大林クリーンエナジー(東京都港区)が北海道釧路郡釧路町で管理運営を行うメガソーラーで、発電容量は14.5MW。釧路町の町有地に建設された。

発表によれば、同発電所は北海道電力管内において初の国産リチウムイオン蓄電池を使用した蓄電池併設型となる。

太陽光発電は、日照などの自然条件変化による急激な出力変動が生じることがあり、電力系統への接続量が増加した場合には、系統の電圧、周波数に影響をおよぼす可能性がある。

そのため、北海道電力では、特別高圧連系(2,000kW以上)の接続量40万kWを超えて新たに連系する大規模発電所は、蓄電池システムを事業者が設置し、出力変動緩和対策を行うことが系統連系の条件とされている。

GSユアサのリチウムイオン電池システムは、この出力変動緩和のために設置された。

大林クリーンエナジーは、釧路町の自然環境にも配慮して本発電所を建設した。事業エリアが釧路湿原国立公園内にあることから、隣接道路沿いにアカエゾマツ200本を植樹し、湿原の景観を損なわないようにしている。

また、自然豊かな地域で希少動物も生息しているため、鳥類やキタサンショウウオなどの生態系調査を実施、太陽光施設が自然環境へ及ぼす影響について知見を深めている。

大林クリーンエナジーは、太陽光などの再生可能エネルギーを活用した発電事業に取り組んでおり、本発電所は27ヵ所目の運営施設となる。

また、大林組としては、初の出力変動を調整する蓄電池システムを備えた発電施設である。

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