
九州大学(福岡県福岡市)は10月27日、同大学院理学研究院/カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I2CNER)/分子システム科学センターの研究グループが、低エネルギーな近赤外光を用いて、水から水素を発生させることに世界で初めて成功したと発表した。
従来、太陽光を利用した水からの水素エネルギー製造は、波長が600ナノメートルまでの可視光領域しか利用できず、太陽光エネルギーを十分に活用できない状況が続いていた。
そこで同研究グループは、分子内に3つのルテニウム中心を含有する金属錯体を光捕集分子として採用することで、近赤外光による水素発生反応を成功させた。
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