東大、炭酸エステル類に代わる多機能溶媒合成成功 リチウムイオン電池に採用

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溶媒分子の設計。負極へのSEI保護膜形成能力のあるECと難燃剤として使われるリン酸エステルの分子構造を融合することで、両者の機能を兼ね備えた溶媒となる。さらにフッ素化することで、酸化耐性及びAl腐食抑制機能が付与される
溶媒分子の設計。負極へのSEI保護膜形成能力のあるECと難燃剤として使われるリン酸エステルの分子構造を融合することで、両者の機能を兼ね備えた溶媒となる。さらにフッ素化することで、酸化耐性及びAl腐食抑制機能が付与される

東京大学大学院工学系研究科の山田淳夫教授と同大学院理学系研究科の中村栄一特任教授らのグループは3月3日、炭酸エステル類に代わる多機能溶媒の設計・合成に成功したと発表した。

この溶媒をリチウムイオン電池用電解液として採用することで、高安全化、高エネルギー密度化、長寿命化を同時に達成。電気自動車や電力貯蔵用途への大規模展開が期待される。

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