金沢工業大ら、廃棄「瓦」を緑化コンクリートに活用 21年度の製品化目指す

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白山麓キャンパスにおける実証実験の内容(出所:金沢工業大学)
白山麓キャンパスにおける実証実験の内容(出所:金沢工業大学)

金沢工業大学と小松製瓦(石川県小松市)、エコシステム(石川県能美市)の3者による研究グループは3月18日、同大白山麓キャンパスで実施していた廃棄瓦を有効利用した緑化コンクリートの実証実験で、実用化に向けた一定の成果が得られたため共同で特許を申請したと発表した。今後も実験を通じて改善を行い、2021年度の製品化を目指す。

緑化(植生)コンクリートは、保水性・吸水性が高い多孔質の物質である瓦の粉砕物を、骨材として有効利用したもの。同研究グループでは、瓦粗骨材で製作したポーラスコンクリート(多孔質コンクリート)に潅水配管を設置。瓦粗骨材の空隙には粉末状にした保水性粒子を充填し、保水・透水性を向上させた緑化基盤を構築。高麗芝の活着(根付き)を可能としたという。

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