富士通研究所、カーボンナノチューブ接着シートを開発 EVなどに実用化へ

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カーボンナノチューブ接着シート(出所:富士通研究所)
カーボンナノチューブ接着シート(出所:富士通研究所)

富士通研究所(神奈川県川崎市)は4月17日、最高で100W/mK(ワット毎メートル毎ケルビン:熱伝導率の単位)と極めて高い熱伝導性を有するカーボンナノチューブから構成された接着シートを世界で初めて開発したと発表した。カーボンナノチューブ接着シートの使用を材料メーカーなどへライセンスしていくことで実用化を目指す。

カーボンナノチューブは高い熱伝導性を持つため、熱源から熱を逃がすための放熱材料として期待されている。一方で形状が崩れやすく扱いが困難なため実用化には、使いやすさの点で課題があった。今回、垂直方向に並んだカーボンナノチューブを本来の特徴である高い熱伝導性と柔軟性を損なうことなく、配列を保持したままラミネート加工する技術と、十分な接着性を保持したまま接合する技術を開発。これにより、カーボンナノチューブの裁断やハンドリングが容易になり、EV向けの車載パワーモジュールへの実装など、放熱材料としての実用化が期待されるという。

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