高砂熱学、粘着テープ・印刷工場向けクローズドVOC回収システムを実証

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寺岡製作所でのシステム外観(出所:高砂熱学工業)
寺岡製作所でのシステム外観(出所:高砂熱学工業)

高砂熱学工業(東京都新宿区)は6月4日、粘着テープ工場や印刷工場などで使用されるトルエンや酢酸エチルなどの揮発性有機化合物(VOC)を含む排気ガスを、吸着処理した後に製造工程に循環再利用する「クローズドVOC回収システム」を開発したと発表した。

粘着テープメーカーの寺岡製作所(東京都品川区)の茨城工場(茨城県北茨城市)で、2020年6月から約半年間の実証運転を行い、従来設備に比べてVOC大気放出量を95%、CO2排出量を78%削減する成果などを確認したという。今後、溶剤回収や、再利用が期待できる印刷・粘着テープなどの単一成分の溶剤を使用した製造工程に対して、エンジニアリング事業部を営業窓口に、2025年度までに10 件の導入を目指す。なお、これによるVOC 削減量は約500トン/年、CO2削減量は約3万トン/年を見込んでいる。

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