環境省は6月17日、エネルギー・運輸・素材・建設・食品・金融など、幅広い業種を対象に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業に参加する企業の募集を開始した。募集期間は7月13日まで。
この事業は、2050年カーボンニュートラルに向けた気候関連リスク・機会を経営戦略に織り込んだ「脱炭素経営」を促進するため、具体的なリスクと機会の特定、シナリオ分析実施を支援する。気候変動に関する1.5℃シナリオを用いた分析の実施経験がない企業で、分析の実施を検討している企業が対象。とりわけ、2050年カーボンニュートラル宣言等の国内外の動向を踏まえ、1.5℃シナリオを含む現実に即したシナリオ分析と、シナリオ分析結果に紐づく革新的技術開発等のイノベーションやトランジションのパス、さらには対応策の検討を支援する。