大林組、洋上風車基礎「スカートサクション」を実海域で1年実証 結果を報告

大林組(東京都港区)は8月19日、洋上風車基礎「スカートサクション(R)」を実海域において1年間(2020年5月~2021年5月)に亘り設置し実証した結果を発表した。『50年に一度』といわれる厳しい海象条件でも大きな変状を来すことなく支持性能を実証できたことに加え、基礎が漁礁のような役割を果たし沿岸域の海洋生物が集まってきていることが確認されたと報告した。
同社が開発したスカートサクションは、頂版と頂版から下方に伸びた円筒形の鉛直壁(スカート)で構成されており、洋上風車の基礎を、スカート内からの排水によって発生するサクション(スカート内が静水圧以下になること)を利用して海底地盤に貫入する技術。大型の杭打機などが不要なため無振動・無騒音で基礎の施工が可能で、杭を打ち込む方式のモノパイル構造などでは施工が困難な岩盤が浅部に出現する海域でも強固に固定できるという。
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