東芝、フィルム型ペロブスカイト太陽電池で世界最高の変換効率15.1%実現

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「1ステップメニスカス塗布法」を用いて作製した大面積フィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュール(出所:東芝)
「1ステップメニスカス塗布法」を用いて作製した大面積フィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュール(出所:東芝)

東芝(東京都港区)は9月10日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池のエネルギー変換効率向上と低コスト化への貢献が見込める新たな成膜法を開発したと発表した。これにより、プラスチック基板で構成される受光部サイズ100cm2以上のフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールにおいて、世界最高のエネルギー変換効率15.1%を実現した。

同社は2018年6月にペロブスカイト太陽電池として世界最大サイズ(受光部サイズ703cm2、エネルギー変換効率14.1%)のモジュールを開発。今回、このサイズを維持しながら、成膜プロセスの高速化と変換効率の向上に成功したという。今後、実用化サイズとして想定される、受光部サイズ900cm2を目指してさらなる大面積化を進めるとともに、ペロブスカイト層の材料改良等で、エネルギー変換効率20%以上の実現を目指す。これにより、ペロブスカイト太陽電池において、製造コスト15円/Wの実現に貢献していく考え。

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