三菱商事(東京都千代田区)は10月4日、シンガポールのセムコープ社、千代田化工建設(千代田化工/神奈川県横浜市)と、千代田化工の水素貯蔵・輸送技術(スペラ水素(R))の活用を前提としたシンガポールでの水素バリューチェーン事業の実現に向けた戦略的な提携についての覚書を締結したと発表した。
この提携を通じ三菱商事は、日本政府がアジアの持続的な経済成長およびカーボンニュートラルの同時達成に向けて2021年5月に表明したアジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI:エイティ)の下、日本政府とシンガポール政府が合意した「エネルギートランジション(移行)対話」の枠組の実例として、千代田化工が開発したSPERA水素技術を活用し、シンガポール政府の脱炭素施策推進に貢献できるよう取り組むとしている。