商船三井(東京都港区)は11月15日、香港のグループ会社が保有するLNG輸送船で、バイオ燃料を使用した試験航行を実施したと発表した。約1,500トンのバイオ燃料をExxonMobil Marineからシンガポール港で補油した。同燃料を使用することで温室効果ガス(GHG)の削減効果が期待されている。
同船「Papua」は商船三井グループのAQUARIUS LNG SHIPPINGが保有する。今回使用した船舶用バイオ燃料は、硫黄含有率0.50%の低硫黄重油(VLSFO)に廃棄物由来の脂肪酸メチルエステル(FAME)を最大25%添加して加工されたもの。FAMEは主に従来のディーゼル燃料に添加するクリーン燃料として使用されている。また、このバイオ成分は、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を受けている。