日鉄エンジ、下水汚泥からリン回収 高付加価値「スラグ肥料」生産目指す
日鉄エンジニアリング(東京都品川区)は3月19日、北九州市上下水道局と共同で取り組んでいる「スラグによるリン回収技術開発」の一環として、日明浄化センター(福岡県北九州市)でパイロットプラントの運用を開始したと発表した。
リンを基に、付加価値の高いスラグ肥料を生成する
この開発は、製鉄プロセスや一般廃棄物処理の産業副産物であるスラグを利用し、下水汚泥の被処理水(脱水分離液)に含まれるリンを効率的に回収することを目的としている。
具体的には、スラグに含まれるリンをはじめとする各種の肥料有効成分(鉄・ケイ素・カルシウム・マンガン・マグネシウムなど)に加え、下水汚泥に含まれるリンを効率的に回収し、リンを高濃度で含有する高付加価値のスラグ肥料化を図るとともに、従来技術からの設備の簡素化やコスト低減を目指す。
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