GX実現へ「官民の持てる力を総動員し挑戦」 施政方針演説

岸田 文雄首相は1月23日、衆院・参議院それぞれの本会議で施政方針演説を行った。脱炭素、エネルギー安定供給、経済成長の3つを同時実現する方策として位置づける「グリーントランスフォーメーション」(GX)について、「官民の持てる力を総動員し、GXという経済・社会・産業・地域の大変革に挑戦していく」と述べた。
「新しい資本主義が目指す官民連携の具体化」
具体的な取り組みとして、今後10年間で官民協調により150兆円超の投資を引き出す「成長志向型カーボンプライシング」構想に言及し、実現のために国による20兆円規模の先行投資の枠組みを新たに設けると説明。「徹底した省エネ、水素・アンモニアの社会実装、再エネ・原子力など脱炭素技術の研究開発などを支援していく」とした。