自然への負の影響が招く経営リスク、その対策は？　KDDIのTNFDレポート

KDDI（東京都千代田区）は12月4日、自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）が発行したTNFD最終提言v1.0を参照のもと、「TNFDレポート2023 v1」を公開した。同レポートを公開することで、積極的な情報開示を進め、事業上リスク低減やビジネス機会の創出につなげるとともに、生物多様性保全の課題解決を目指す。

自然への影響を洗い出し　携帯端末の材料採取・製造などで特定

同社ではまず、バリューチェーンにおける自然関連リスクを分析。事業規模・自然資本への影響・評価可能性などを考慮し、通信事業を主な対象に、原材料の調達元・事業活動国などを整理したうえで、自社固有の事業的観点を踏まえ、依存と影響の重要となる以下の項目を識別した。