伊藤忠、ブラジル金属鉱山分野の脱炭素化・DX推進

  • 印刷
  • 共有

伊藤忠商事(東京都港区)は8月1日、ブラジル鉄鋼大手のCSNグループと、同社と共同で権益を保有する鉄鉱山Casa de Pedra(CdP鉱山)において、GE Digital社が保有する操業管理/資産管理効率化システムの本稼働を開始したと発表した。また、両社は、資源メジャーのShellと脱炭素化に向けて協業する事で合意したと明らかにした。

伊藤忠商事とCSNグループはこれまで、CdP鉱山等での金属資源分野における脱炭素化・デジタル化推進の取組について協業を検討しており、2021年からシステム導入準備をすすめてきた。今回のシステム導入により、CdP鉱山での、コスト削減、鉄鉱石回収率の向上から、相当の収益改善効果が見込まれているという。

CCUS導入や鉱山重機のEV化などを検討

伊藤忠商事とCSNグループは、資源メジャーのShellと同社が保有する脱炭素化技術の導入検討に関する覚書を3社間で締結した。CSNグループの脱炭素化推進に向けて、産業の脱炭素化を推進するという。

Shellは、石油・ガス業界だけでなく、金属資源業界も含め、幅広い産業での脱炭素化事業を進めている。今後は、CdP鉱山とCSN社製鉄所を中心としたCSNグループでのCCUS導入や鉱山重機のEV化、カーボン・クレジットの活用、再生可能エネルギーの導入について、3社間での協議を進めていく予定だ。

この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)

関連記事